乃木坂46卒業から2年、伊藤万理華による二度目の展覧会が開幕

ファッションとダンスを融合したファッション×ダンスゾーン

ファッション×ダンスゾーンでは、伊藤万理華を構成する重要な要素であるファッションとダンスを融合。それらを振付家・演出家・ダンサーで、クリウィムバアニー主宰の菅尾なぎさが映像に落とし込んだ。コラボレーションした3ブランド(BODYSONG./Tanaka Daisuke/PERMINUTE)と母親との共作を加えた4つのオートクチュールを纏いダンスする映像を衣装とともに展示している。



「BODYSONG.とのコラボでは私が描いた絵をジャガードにしてもらったんです。ジャガードなのにこんなにハッキリ表現できるんだという発見がありました」(伊藤)
「家族」というテーマを元に、伊藤と各ブランドとの間で繰り広げられた一対一のドレス作り。すべて同時進行で制作していたというだけあって、その過程は刺激的だったそう。
「PERMINUTEだったら編み物の温もりとか、染め方とか、そういう部分で家族を表現してる。Tanaka Daisukeはビーズの刺繍。昔の中国の民族衣装っぽい感じなんですけど、そこにTanakaさんなりの家族への解釈が加わってる」(伊藤)



個展のクライマックスを飾るのは3つのモニターに映し出された映像。3つの衣装と3つの世界。そして時々現れる母親のドレス。ファッションと「踊ること」を有機的に掛け合わせたアート作品だ。
「今回制作したドレスも“それを着て踊る”ということが前提だったんです。踊る機会が(乃木坂46を卒業して)一人になってからあまりなかったんですけど、菅尾さんとは一緒に何かやってみたいなとはずっと思っていて。菅尾さんらしさ満載で、それでいて自分の好きな世界観。振り付けの意図も自然に解釈できるというか。ただ、舞台の仕事が終わった直後に振り入れだったので大変でした。1日で4パターンの踊りを覚えなくちゃいけなくて、ギリギリまで追い込まれましたね。でも展覧会の最後にこの踊りを見ていただいて、見た方の気持ちが少しでも晴れやかになったらいいなと思います」(伊藤)



会場では伊藤がディレクションに関わったスペシャルZINEの他、BODYSONG.とのコラボアイテムなど、魅力的なグッズが多数販売される。乃木坂46卒業から2年、伊藤万理華の「これから」をあらためて実感できる、意欲と愛に満ちた展覧会だ。



「写真、漫画、映像とか、それぞれの要素があるんですけど、それらを見終わった後、この一つの空間にいたということが記憶に残るといいなと思ってます。あと今回の展覧会はすごく勇気を出して作ったものもあるので、私が前へ一歩踏み出したように、作品を見た方も前向きな気持ちで会場を後にしてもらいたいです」(伊藤)




<INFORMATION>


伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”

2020年1月24日(金)〜2月11日(火・祝)
入場料:一般/500円
「イープラス」で前売券を販売
チケット購入HP
https://eplus.jp/homesick/
営業時間:11:00〜21:00
※最終日は18:00閉場
※入場は閉場時間の30分前まで
会場:GALLERY X(渋谷パルコ地下1階)
主催:PARCO
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=342

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE