indigo la End、初の中国公演で学んだ「海外に出ていく意味」

indigo la End、上海街中にて(Photo by Kazushi Toyota)



アンセム化している「夏夜のマジック」

それでも、昨日とは違って、「ありがとう」と日本語を交えながらコミュニケーションを取ることで、徐々に会場の空気が作られて行き、スロースタートとなった分、「瞳に映らない」からの後半戦は爆発的な盛り上がりを見せた。「名もなきハッピーエンド」の前の栄太郎のドラムソロは鬼気迫ったもので、それを川谷がさらに煽り、火の点いたオーディエンスを曲中で長田と後鳥がさらに盛り上げる。そして、この日もイントロでひときわ大きな歓声が起こった「夏夜のマジック」では、前日とは違って川谷がサビで手をスッと上げ、会場全体からも一斉に手が上がる。さらに、2番のAメロで川谷と後鳥が向き合って演奏するお馴染みの場面では、長田もそこに近づいて行って並ぶというレアなシーンがあり、悲鳴のような声も聴こえてきた。


Photo by Kazushi Toyota


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栄太郎:(ドラムソロは)普段日本じゃやんない感じになってましたね。川谷さんから「3分間やらせるかも」って言われてて、気合いはもともと入れてたんですけど、チラッと見たらみんな水飲んでて、「これはマジかもしれない」って、ちょっと緩急つけたりもして(笑)。きれいな言い方をすると、「衣食住」の「食」と「住」を中国で体験させてもらったから、その分をあそこで返したいなっていうのも思ってました。

川谷:「夏夜のマジック」がアンセム化してるなっていうのは感じました。Spotifyの再生回数も一位だし、やっぱりストリーミングの再生数がライブにも如実に反映されるんだなって。長田くん、途中でアイドルみたいなことしてたよね?

長田:いや、あれは「心の実」のイントロとアウトロが暗転して、何もできなくて、「もういいや!」ってなった結果、ふざけに走っただけ(笑)。

川谷:恥ずかしがってるだけなんですよ、長田くんは。でも、「心の実」であの暗さはマジで合ってなかった(笑)。


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海外ならではのトラブルも乗り越え、川谷が「ラストソング」と告げて、「えー!」という大きな声が起こる中、「日本語わかる?」と続けると、「カッコイイ!」や「サイコウ!」など、一斉に様々な日本語が飛び交う。それに対し、「楽しかったです。本当にありがとう。また絶対上海に来ます」と応え、「結び様」が始まると、この日も最前列で旗が広げられ、最後はその旗とともに記念撮影。鳴り止まないアンコールに応えて、「さよならベル」を演奏し、2日間のライブがハッピーエンドで締め括られた。

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川谷:「日本語わかる?」って聞いたときに、「オツカレサマデシタ!」が多かったのが面白かったな(笑)。あと一番印象的だったのが、アンコール前に「渚にて」を歌ってる人たちがいて、青い髪の男の子がいたり、あれはびっくりした。



ライブ後に青い髪の子を見つけて話を聞くと、彼は日本のバンドの大ファンで、日本のファンと同じように大量のラバーバンドをカバンに付け、「知り合いに日本で買って来てもらった」というインディゴのCDを持ち歩き、音楽を通じて知り合った友人たちと、インディゴが中国に来ることを心待ちにしていたそう。「渚にて」は特に好きな曲だという。この日は広州から観に来たそうで、「今度はぜひ広州にも来てほしい」とも。〈渚にてもう一度 会えるかな 幻に〉。多くの中国のファンが、今もインディゴとの再会を願っているはずだ。

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