踊Foot Works、「緩やかな連帯」を生み出した2019年のワンマンを振り返る

2019年9月から12月まで、5大都市ライブ「GOKOH FINAL」を行なった踊Foot Works(Photo by 小見山 峻)

昨年2019年も様々なライブやイベントに足を運んだが、もっとも心を掴まれて今も思い返すライブがある。それが、踊Foot Worksが2019年11月22日に渋谷クアトロで行なった5大都市ライブの東京公演「GOKOH FINAL」だ。FINALと銘打たれているが、東京公演のあとに大阪公演も控えていたり、この日が集大成ワンマンというわけでもなかったが、とにかく心を掴まれたワンマンだった。改めてこの日のことをお伝えしたいと思う。

踊Foot Worksは、バンド形態をとりながら、ソウル、R&B、ロックテイストなサウンドにラップが乗るスタイルを用いており、ジャンルで形容することが難しいところがある。ミクスチャーっぽいテイストを感じるときもあれば、シティポップ、ヒップホップだったり、J-POPや歌謡曲を感じるときもある。ストリーミングで何度も音源を聴いていたものの、ライブを観るのは初めてだったので、少し緊張しながら渋谷クアトロに向かった。

小雨が降る寒い渋谷の街を歩いて到着した会場はお客さんであふれていた。20代前半くらいであろう若い人たちが多く、ライブハウスという場所を感じないようなお洒落ファッションの人たちが集まっている。各々リラックスしながらスマホを眺めたり、仲間と談笑するなど、肩肘を張らずにゆったり開演を待っている姿が印象的だった。

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