ハネるリズムとは? カーペンターズの名曲を鳥居真道が徹底解剖

なにかの講習や研修、説明会などを受けにどこかの貸しホールへ行った際、3人がけのテーブルの真ん中の席を空けて前から詰めて座るように案内されたことがあるかと思います。この座り方は研修や講習を請け負う業者の間で「シャッフル座り」と呼ばれています。というのは嘘ですが、1拍をテーブルに見立てた場合、真ん中を空けて両端に二人座ればシャッフルと同じ構造になると言えます。このテーブルが4列で1小節となります。早い話、「タッタタッタタッタタッタ」というスキップの足取りと同じリズムがシャッフルです。スキップのように弾むリズムなのでシャッフルのことを「ハネる」というわけです。席の例えで言うならば「タッタ」の「ッ」が真ん中の空けておく席に該当します。

バカラック&デヴィッドの曲にはシャッフルの名曲が多く存在します。例えば、B・J・トーマスの「Raindrops Keep Fallin’ on My Head(雨に濡れても)」、同じくB・J・トーマスの「Everybody’s Out of Town」、ハーブ・アルパートの「This Guy’s in Love with You」、フィフス・ディメンションの「One Less Bell to Answer(悲しみは鐘の音と共に)」、ジャッキー・デシャノンの「What the World Needs Now Is Love(世界は愛を求めている)」(※3拍子のシャッフル)、バカラック本人の歌唱による「Hasbrook Heights」(お気に入り!)など。言うまでもなくカーペンターズの「Close To You」もバカラックの「シャッフル名曲集」のひとつなわけですが、元々この曲はシャッフルではありませんでした。

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