デイヴ・グロール、ラッシュのニール・パートを追悼「俺たちは、みんな彼から学んだ」

デイヴ・グロール、ラッシュのニール・パートを追悼

ラッシュのドラマー、ニール・パートの訃報を受け、米現地時間1月10日にデイヴ・グロールが追悼コメントを発表した。グロールは、ラッシュがロックの殿堂入りを果たした2013年の記念式典でバンドのプレゼンターを務めていた。

「今日、世界はロックンロール史における真の巨匠を失った」とグロールは米ローリングストーン誌にコメントを寄せた。「ニール(・パート)は、唯一無二のサウンドで無数の人々にインスピレーションを与え、ドラムスティックを持って夢を追いかけろ、と何世代にもわたって(俺みたいな)ミュージシャンを導いてくれた。優しくて、思慮深くて、才気あふれるニールは、ドラムプレイだけでなく、数々の美しい言葉でラジオやターンテーブルを制覇した」

グロールのコメントはさらに続く。「若い頃、アルバム『西暦2112年』を初めて聴いた時のことをはっきりと覚えている。ドラマーの演奏にちゃんと耳を傾けたのは、あの時が初めてだった。それ以来、俺にとって音楽はまったく別のものになった。パワー、正確さ、創造性においてニールの右に出るものはいない。ニールはみんなから“プロフェッサー”と呼ばれていた。俺たちは、みんな彼から学んだから」

ラッシュのロックの殿堂入りに先立ち、パートの作品に触発されてドラムスティックを握った、とグロールは2013年にローリングストーン誌に語った。「『西暦2112年』を聴いたのは8歳の頃。あのアルバムは、俺の人生の方向性を決定づけた。あのドラムの音を聴いて、ドラマーになりたいと思ったんだ」とグロールは言った。

ニルヴァーナの元ドラマーで、いまはフー・ファイターズのフロントマンを務めるグロールは、ロックの殿堂入りの記念式典のリハーサルで初めてパートに会った時のことを振り返った。「リハーサルで初めてニールに会うことになっていた。ニールは、宗教家やヒーローといった影響力のあるどんな人物よりもオーラにあふれていた。『会えて嬉しいよ。コーヒーでも淹れようか?』と声をかけてくれ、本当にコーヒーを淹れてくれたんだ」と2013年にグロールは語っていた。「その日の夜、俺は夕食をとりながらワインを2杯ほど飲んだ。そしたらマジで泣けてきたんだ。だって俺のヒーローが俺のためにコーヒーを淹れてくれたんだ。本当に信じられなかったよ。当時はそんなことがあったんだ」

パートとグロールは、ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のドラマー100人」の上位にともにランクインしている。グロールは、ほかのロック・ドラマーたちとともにドラムの巨匠の死を悼んだ。「ニール、ありがとう。君の音楽は俺たちの世界をより良い場所にしてくれた。会えなくなるのは寂しいけど、君はみんなの心のなかで生き続ける。ラッシュ・ファミリーの皆さまに心からお悔やみ申し上げます。ニール・パートに神の祝福がありますように」

フー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスは短いながらもグロールと同じくらい心のこもったコメントを発表。「ニール・パートは神の手を持っていた。これ以上話すことはない」とホーキンスはローリングストーン誌にコメントを述べた。


Translated by Shoko Natori

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