米アカデミー賞にもノミネートされたミュージックビデオのパイオニア、スパイク・ジョーンズ監督とビースティ・ボーイズの長きにわたる友情と創作活動が、まもなく出版されるジョーンズ監督初の写真集で描かれる。2020年3月にRizzoli社より出版される『Beastie Boys(原題)』は、ジョーンズ監督が撮りためた3人の先駆者のプライベート写真20枚あまりを収めたもの。現存するビースティ・ボーイズのメンバー、マイク・ダイアモンドとアダム・ホロヴィッツが書き下ろし文章を寄せている他、監督自ら後書きを執筆した。
「1993年にロサンゼルスで初めて会った時、ビースティ・ボーイズもスパイク・ジョーンズもそれぞれの分野で注目を集めていた――東海岸ヒップホップもMTVも、ともに黄金期を迎えていた。3人のMCと若き映画監督はすぐに意気投合。彼らの友情はキャリアにわたって渡って続いた」とは、Rizzoli社による『Beastie Boys』の紹介文。
「本書には、ロラパルーザのステージに向かう瞬間や、マイク・Dのアパートでの曲作り、ミュージックビデオ用の役作りや老人に扮してバスケットコートに上る姿、ロサンゼルスのスタジオでのアルバム制作やニューヨークの街角での悪ふざけなど、ヒップホップの一時代を築いた偉大なグループの、親しい者だけが知る素顔が収められている」
ジョーンズ監督は、3人組の代表作「サボタージュ」のミュージックビデオの監督と共同脚本を担当。また「シュア・ショット」「ルート・ダウン」「Don’t Play No Game That I Can’t Win」「タイム・フォー・リヴィン」のビジュアル撮影も行った。昨年初めには、マイク・Dとアド・ロックが自分たちの軌跡をまとめた膨大な自叙伝『Beastie Boys Book』を出版。その関連企画として、ジョーンズと組んでライブ番組『Beastie Boys Story(原題)』を制作した。ジョーンズは600ページに渡る彼らの自叙伝にも写真を提供している。