2010年代の音楽業界を揺るがしたニュース50選

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21. 音楽の楽しみ方を変えたプレイリスト

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2015年7月 ー パーソナライズド・ミックステープというキャッチコピーと共に登場したSpotifyのDiscover Weeklyプレイリストは、アルゴリズムを用いた半自動システムがユーザーの好みに応じて選曲するという、カスタマイズされたラジオ局のような存在となった。どこか曖昧ながら絶大な支持を得たそのプレイリストは業界におけるスタンダードとなり、ライバル企業たちは同様のサービスを開始した。個人の好みを反映したプレイリストは、もはやストリーミングサービスと同意義になりつつある。


22. 給料日に狙いを定め、アルバム発売日を金曜日に統一

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2015年7月 ー 国際レコード協会は、新譜の発売日を原則的に金曜日とする方針を固めた。違法ダウンロードの抑止、ソーシャルメディア上でのアーティスト自身によるキャンペーンの強化を目的としたこの決定は、週末目前のリリースはファンの購買意欲を促すという統計結果に基づいており、新譜の発売を心待ちにする感覚を再燃させるという狙いもあった(レベッカ・ブラックの影響の有無については不明)。


23. コンサート会場を狙ったテロ行為と警備体制の強化

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2015年11月 ー パリのバタクラン劇場で行われていたイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート襲撃事件は、100人近い犠牲者が出る事態となった。その2年後には、アリアナ・グランデのマンチェスター公演の会場に爆弾が仕掛けられ、22名の命が奪われてしまった。同じく2017年には、ラスベガスで開催されたRoute 91 Harvestフェスティバルが狙われ、58人が銃弾を受け死亡した。これらの事態を受け、特殊な訓練を受けた爆薬探知犬やドローン対策テクノロジーの試験的導入など、各コンサート会場はセキュリティ面を大幅に強化することを強いられた。かつてのセキュリティの役割は観客の誘導や監視だったが、現在ではテロ行為を未然に防ぐという重大な責任を負っている。


24. ミュージカル『ハミルトン』の記録的大ヒット

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2015年冬 ー 2010年代にヒットしたサウンドトラックは、「レット・イット・ゴー」を収録した『アナと雪の女王』だけではない。リン=マニュエル・ミランダが主演・監督・脚本を務め大ヒットしたブロードウェイミュージカル『ハミルトン』のサウンドトラックは、Billboard 200で初登場12位を記録し、ミュージカルのキャストが歌ったものとしては前例のない成功を収めた。同作について、本誌のBrittany Spanosは次のようにレビューしている。「ザ・ルーツの手を借りて制作されたこのアルバムは、ミュージカルそのもの以上に印象的だ。21世紀においては、キャストが歌うサウンドトラックが力強く一貫したポップレコードとなり得ることを、本作は証明してみせた」


Translated by Masaaki Yoshida

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