2010年代の音楽業界を揺るがしたニュース50選

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9. EDMをメインストリームに押し上げた「ハーレム・シェイク」とそのミーム

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2013年2月 — 「江南スタイル」から間髪入れずにインターネットを席巻したダンスチューン、それが「ハーレム・シェイク」だった。DJのバウアーが2012年5月にレコーディングした同曲は、2013年2月に無数のパロディ動画がYouTubeに投稿されたことで一大ブームとなった。バウアーのレーベルの代表が「不思議で斬新、でもやや不可解」と語った同曲の予期せぬヒットは、スティーヴン・コルベアやジミー・ファロンといった有名人らをも巻き込み、「ハーレム・シェイク」は俗に言うノベルティ・ソングの代表例となった。




10. 『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー」が大ヒット

Courtesy of Disney

2013年冬 ー 音楽業界の重役たちは、2013年のサウンドトラックのセールスの大半について「古き良き時代への回帰」によるものだと語ったが、ディズニーの『アナと雪の女王』のサウンドトラックは、主題歌の「レット・イット・ゴー」のオスカー受賞に後押しされる形で100万枚を上回るセールスを記録し、再生回数はわずかな期間のうちに数億回に達した。Disney Music Groupの社長Ken Buntは、本誌にこう語っている。「これらの楽曲が社会現象になるとまでは考えていませんでしたが、あの映画が人々の胸に響く素晴らしい音楽に恵まれた、特別な作品であるということは確信していました」




11. ビヨンセのサプライズアルバム『ビヨンセ』がシーンを席巻

Robin Harper/Invision/AP/Shutterstock

2013年12月 ー ビヨンセが何の前触れもなく発表した、全14曲と17の映像からなるヴィジュアル・アルバム『ビヨンセ』には、彼女の夫であるジェイ・Z、そして2歳の娘ブルー・アイヴィーをはじめとするゲストの数々が参加していた。同作は「ビヨンセの思考とヴィジョンを追体験する、ノンリニアなヴァーチャル・トリップ」であり、「冒頭からエンディングまで通して体験すべきオーディオ/ヴィジュアル作品」だとされていた。同作に追従する形で、以降数年間はアルバムを突如発表するケースが流行した(ソランジュの2016年作『ア・シート・アット・ザ・テーブル』、リアーナの2016年作『アンチ』、ケンドリック・ラマーの2017年作『ダム』等)。ストリーミング主導の現代においては、サプライズリリースという手法が、何カ月もかけて宣伝するケースと同等のインパクトを持ちうることを証明した。


Translated by Masaaki Yoshida

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