ヘイルストームのバンド哲学「ヘヴィ・メタルは生きる希望」

メタルは世界中にコミュニティがちゃんと根付いている

ーあなた自身もヘヴィ・メタルという音楽に救われた瞬間があると?

リジー ええ、そうよ。バンド同士だけではなく、メタルは世界中にファンを含めたコミュニティがちゃんと根付いているものだから。ロック、メタルの世界においては肌の色や性別、どんな仕事に就いている人でも、恋愛対象が誰であろうとも、関係なく楽しめるものだと思っているわ。

ーアメリカではここ数年MeeToo運動が大きな盛り上がりを見せていますが、ヘイルストームとしてもマイノリティの声を代弁していきたいという気持ちは強いんでしょうか?

リジー ささやかではあるかもしれないけど、私たちなりに世の中に役に立てる発言や行動ができると思っているわ。

ジョシュ リジーがヘイルストームを通して発しているメッセージは、まさにそういうものだと思うよ。励ましだったり、自分らしさを受け入れて、他人にどう思われようと、自分らしく生きることを歌っているからね。それは人種や性別を超えて、多くの人に響くものだと思うんだ。その意味ではマイノリティだけではなく、僕らの音楽はすべての人に対して扉を開いているつもりだよ。

リジー 私たちもいまだに悪戦苦闘しているところよ。自分の存在を認めてもらいたいし、証明したいと頑張っている最中なのよ。世の中はほんとに悪いことばかりだから、何かポジティヴなものを発していきたいと思っているから。

ーそのためにも世界中をツアーで飛び回る必要があると?

ジョシュ ああ、ほんとに草の根的なツアーが必要なのさ。

リジー そうね(笑)。みんながライヴを観たいと思うのと同じように、私たちもステージに立ち続けたくてしょうがないのよ!


Photo by Teppei Kishida

ー素晴しいコメントです。今日はありがとうございました!

リジー こちらこそ、時間を割いてもらって、本当にありがとう!

ジョシュ とても感謝しているよ。



<INFORMATION>


『ヴィシャス』
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ワーナーミュージック・ジャパン
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Translated by Kazumi Someya

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