ヘイルストームのバンド哲学「ヘヴィ・メタルは生きる希望」

ヘイルストーム(Courtesy of Warner Music Japan)

2019年12月にジャパン・ツアーを敢行したヘイルストーム。紅一点のリジー・ヘイル率いる4人の強烈かつパワフルなライブ・パフォーマンスは多くのオーディエンスを魅了した。来日時に実現したインタビューをお届けする。

ー東京公演の当日である午前中に日本に着いたそうですね。あなた方のツアーではよくあることなんですか?

リジー・ヘイル(Vo, Gt) そうね。よくあることかもしれないわ。私たちはトラベラーだから、いつでも受けて立つわ。

ー時差ボケの心配はないのでしょうか?

ジョシュ・スミス(B) 常に時差ボケはあるから、全く問題ないよ(笑)。

リジー ええ、私もそう。でもこれがいい方向に作用している気がしているのよ。頭がフワフワしているから、逆にいいショウになることが多くてね。余計なことを考えずに、目の前のライヴに集中することができるから。

ジョシュ そうだね。ただ、僕の場合はハイエナジー、ロウエナジー、その間を激しく繰り返すことになってしまって、大変な部分はあるんだけどね。まあ、そういう状況を楽しむようにしているよ。今回もこうして日本でショウをやることができるんだからね。

ー2019年3月に開催された「Download Festival Japan 2019」にも出演し、僕も観させてもらいましたけど、ヘイルストームの本領を発揮する素晴しいライブ・パフォーマンスでした! あのステージを振り返って、どんな印象を持ってますか?

リジー ああいうフェスは自分たちの存在を証明しなきゃいけない気持ちが強く働いてしまうのよ。同じラインナップの中に私たちのアイドルもいるし、同世代のバンドもいたりして、観客の中には私たちの音楽を全く知らない人もいる。だから、何とかして振り向かせたい!という気持ちが強くなってしまうから。今回ワンマン・ショウでまた日本に戻って来れて、私たちだけを観に来ている人たちの前でやるのはそれはそれで嬉しいものよ。


Photo by Teppei Kishida

ー「Download Festival Japan 2019」でほかのバンドのライブを観る時間はありました?

リジー ええ、もちろん! 普段はあまりほかのアーティストのライブを観る機会はないから。

ジョッシュ スレイヤー、ゴースト……。

リジー アマランス、アーチ・エネミーもね。あの日はエリーゼ(アマランス)、アリッサ(アーチ・エネミー)の3人でバックステージでスクリームのやり方をお互いに教え合ったのよ。私はこういう風にやるけど、私はそういう風にはできないわって、大笑いしながらね(笑)。とても楽しい時間だったわ。

ジョッシュ 隣の部屋から、ものすごいスクリームが響いてきたからね。

ーまさかバックステージでスクリーム大会が繰り広げられていたとは知りませんでした(笑)。

リジー そんなことをやってしまうのも、時差ボケのおかげかもしれないわね(笑)。

ーヘイルストームの「Love Bites(So Do I)」をLOVEBITESのasami(Vo)さんを迎え、共演しましたよね?

リジー あれはとても素晴しい経験だったわ。彼女たちが私たちの曲をバンド名にしてくれたのは知っていたから、実際にステージで共演できて、これ以上幸せなことはないわ。(asamiは)才能のある素敵な女性で、ここ数年夢を追いかけて頑張っているという話を聞いていたから、その彼女たちの頑張りがあのステージにも繋がったんじゃないかしら。しかも今日はLOVEBITESのフルセットのショウを観ることができるから、それも楽しみの一つね。



Translated by Kazumi Someya

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