ボブ・ディランの最新USツアーレポート到着、来日公演の展望を大胆予想

1. シングス・ハヴ・チェンジド(2001年、映画『ワンダー・ボーイズ』主題歌:アカデミー賞受賞曲)
ボブはセンターステージでギターを弾きながら歌う。途中コーラス部分は大胆なメジャーコード展開にアレンジされている。

2. 悲しきベイブ(1964年、『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』)
ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。メロディもオリジナルに近いアレンジで、ドニー・ヘロンのヴァイオリンが効果的だ。

3. 追憶のハイウェイ61(1965年、『追憶のハイウェイ61』)
ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。ギターとピアノによる激しくバトルするロックナンバーに仕上がっている。

4. 運命のひとひねり(1975年、『血の轍』)
ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。後半はセンターステージに移動し、ハンドマイクでハーモニカを吹く。ボブのハーモニカはここ数年あまりなかったほどメロディアスで感動的だ。また、アメリカン・ソングブックの時代を経たことで、ボブのヴォーカル表現力にさらなる深みが加わったと思う。

5. キャント・ウェイト(1997年、『タイム・アウト・オブ・マインド』)
ボブはセンターステージでハンドマイクで歌う。せっかくマイクスタンドがステージ前方に設置されているのに、ボブはマイクをスタンドから外し、後方、ベースのトニーのそばまで下がって歌う。右手にマイクを持ち、上半身をやや斜め前屈みにして、左手を水平に突き出して歌う。セクシーで格好いいボブだ。

6. マスターピース(1971年、『グレーテスト・ヒッツ第2集』)
ボブは座ってピアノを弾きながら歌う。後半はセンターステージに移動し、ハンドマイクでハーモニカを吹く。オリジナルよりもスローテンポで、歌詞もすこし書きかえられている。感動的な仕上がりだ。

7. オネスト・ウィズ・ミー(2001年、『ラヴ・アンド・セフト』)
ボブは立ってピアノを弾きながら歌う。ふたりのギターとラップトップが重厚に響き、新加入のドラマーが前任のジョージ・リセリよりもストレートなロックリズムを刻むので、かなりハードなできになっている。

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