ー三者三様でみなさん音楽に詳しいし、楽曲制作も自由自在にできる部分はあると思います。一方でリスナーのWANDSに対するイメージもある。この先、どういう風に5期WANDSを進めていこうと考えてらっしゃいますか。柴崎 :あまり神経質には捉えていなくて。90年代、僕が参加していたときも、わりと自分が好きなように演奏していたし、ギターに関してはそんなに意識することはなくて。メロディを作る際に、「あ、WANDSだ」と思えるものを作れたらいいなという感じですかね。そんなに大きく外れることはないんじゃないかなと自分の中で思っている。当時WANDSをやっていた頃の感覚と、今こういうサウンドをWANDSでやってもいいと思うみたいな提案の両方を組み合わせていけたらいいんじゃないかと思います。
上原 : 実際に曲を聴いてみると、爽やかな歌もあれば、「世界が終るまでは…」みたいな壮大な曲もあれば。「Secret Night ~It’s My Treat~」みたいな格好いいロック曲もあって、すごく幅広くやって来られていて、ファンそれぞれのWANDSらしさがあるんじゃないかなと思いました。「世界が終るまでは…」で入った人は「世界が終るまでは…」がWANDSらしさだと思うし、「もっと強く抱きしめたなら」の人は爽やかなポップスがWANDSだと思っているだろうし、全員が納得するように応えるってすごく難しいと思うので、トータルで格好いいとなれば、それがWANDSなんじゃないかなって。この3人でできる格好いい音楽ができれば、特にこうじゃなきゃみたいなのはないんじゃないかと思います。
木村 : 上原くんが歌えばWANDSになるんじゃないですかね。新しいことにチャレンジしていくだろうし、やっていけば昔のように戻ったりもするだろうし、新しいWANDSにもなるんだと思います。彼の声さえあれば。
WANDSのキーボーディスト木村真也ー『真っ赤なLip』のカップリングには、「時の扉」と「もっと強く抱きしめたなら」が収録されています。WANDSの大名曲を歌うというのは、上原さんにとってどんな気持ちだったんでしょう?上原 : 光栄でもあるし、受け入れてもらえるかなという気持ちもありました。やるからにはやれることをやるしかないなという感じですね。何をやっても否定する人もいれば、受け入れてくれる人もいるだろうし、そこはコントロールできないところもあると思うので。自分でやれるだけのことをやっていくだけです。
ーこの先、WANDSをどんなバンドにしていきたいと思いますか。上原 : 当時WANDSを好きだった人にも今のWANDSを愛していただきたいし、WANDSを知らない世代――WANDSってパッと文字を見ても何も思わない人が楽曲を聴いたときに、ネームバリュー抜きにして「なにこれ、かっけー!」ってなってもらえるようなバンドになれたらいいなと思っていますね。子供がかっけーって家で曲を聴いていたら、親が「あんたWANDS知ってんの?」みたいな感じで、「なんでおかんも知ってるの?」って会話が生まれたらおもしろいなと。名前に頼ることなく格好いいバンドとして頑張りたいですね。
木村 : 僕はもともとWANDSだったので(笑)。ちょっと難しいですね。何かありますか?
柴崎 : うーん、古くからの応援してくれている人と、全く先入観のない人と、その両方にアピールしたいという強欲なことを思っていて。そんなことできるんだろうかと思いながらも、そういうことをやっていくバンドなのかなと思っていますね。
木村 : たしかに。WANDSっていいねと単純に言わせたいですね。
<リリース情報>WANDSNEW SINGLE『真っ赤なLip』
発売日:2020年1月29日(水)通常盤(CD):1000円(税込)1. 真っ赤なLip 2. 時の扉 〜WANDS 第5期 ver.〜 タイアップ盤(CD):1000円(税込)1. 真っ赤なLip 2. もっと強く抱きしめたなら 〜WANDS 第5期 ver.〜 3. 真っ赤なLip -TV size-WANDSオフィシャルサイト:http://wands-official.jp