IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが抱く「プロレス」を担う覚悟

数万人の声援が生み出す最高のプロレスを、東京ドーム2連戦で魅せたい

─気になる発言ですね。では、最後の質問。IWGPヘビーのベルトを巻く、プロレス界の頂点に立つオカダ選手にとって、プロレスをもっと盛り上げるためにも、2020年の東京ドーム2連戦には、1人でも多くのお客様を呼びたいところ。一方で、今回の東京ドーム大会は両日とも、当日に地上波中継が予定されています。そのうえで、会場へ足を運ぶ意義は、どこにあると思いますか?

オカダ それって、プロレスの魅力はどこにあるのか? という問題にも通じる質問なんですよね。僕らプロレスラーって、よく「生で観ないとわからない」っていうじゃないですか。

─確かに、よく聞きますね。とはいえ、その答えだと、未体験の人に魅力が伝わりにくい感じもしています。

オカダ どうして、そういう答えになってしまうのか、自分でも考えてみたんですけど、それってプロレスの面白さが、リングの上だけで完結していないからなんですよね。

─どういうことでしょう?

オカダ 映画もテレビで観るのと映画館で観るのって、違うじゃないですか。何が違うのかといえば、その場で同じ作品を観ている“仲間”が一体となって生み出す空気感だと思うんです。

─確かにプロレスの場合も、中継映像と生観戦とでは明らかに印象が変わりますものね。

オカダ 極端に言えば、試合の迫力や感動は選手ではなく、会場に集まったお客さんが創っているといっても過言ではないかなと。選手がどれだけ良い試合をしても、無観客ではまったく面白くならないですから。

─そうかもしれません。

オカダ 地上波中継は、盛り上がっているといわれているプロレスを初めて観る方のための入口としても好適だと思いますが、本当にプロレスの凄さを体感したいなら生観戦がいちばん。しかも東京ドームなら、数万人規模の“仲間”が生み出す、最高の空気が味わえるんです。それは、リング上で闘う選手にとっても同じこと。声援が多ければ多いほど、普段以上の力が発揮できるんです。その意味でも、やっぱり東京ドーム2連戦はどちらも超満員にしたいですね!


Photo by Shuya Nakano

オカダ・カズチカ
1987年、愛知県生まれ。15歳でウルティモ・ドラゴンが主宰するプロレススクール「闘龍門」へ入門し2004年、メキシコでデビュー。07年の新日本プロレスへ移籍後、10年から海外修業に入り12年「レインメーカー」として凱旋帰国。以降、IWGPヘビー級ベルトを12回防衛するなど、新日本プロレスを牽引する選手として活躍中。



<INFORMATION>

WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム
2019年1月4日(土) OPEN 15:00 / START 17:00
2019年1月5日(日) OPEN 13:00 / START 15:00



【オカダ・カズチカ選手出場試合】
2019年1月4日(土)
IWGPヘビー級選手権試合
60分1本勝負
オカダ・カズチカ(第69代チャンピオン)vs飯伏幸太(挑戦者/G1 CLIMAX 29優勝者)

2019年1月5日(日)
※オカダ選手が防衛成功の場合
オカダ・カズチカ vs ジェイ・ホワイトor内藤哲也(IWGPインターコンチネンタル選手権試合の勝者)

※オカダ選手が防衛失敗の場合
オカダ・カズチカ vs ジェイ・ホワイトor内藤哲也(IWGPインターコンチネンタル選手権試合の敗者)

https://www.wrestlekingdom.jp/

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