IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが抱く「プロレス」を担う覚悟

敵味方関係なく大会を盛り上げなければ、東京ドーム2連戦は成功できない

─対世間という意味でも、2020年の東京ドーム2連戦は重要な大会になりそうですね。2018年の東京ドーム大会では、翌年の会場を超満員にすることを公約として宣言していたオカダ選手も、まさか2年後、2連戦になるとは予想外だったのでは?

オカダ ホント「新日本プロレス攻めてきたなぁ」って感じですよ。ハードル上げてくれてありがとうございます、としか言いようがない(笑)。もちろん、やるからには両日とも超満員にしたいですよね。19年のドーム大会で2連戦の発表があったときの、会場全体を揺るがせたどよめきと歓声は、今でも忘れられないですし。その期待には、なんとしても応えたいです。そのためには、この際、敵味方関係なく、選手が一丸となって大会を盛り上げないと。

─選手の立場からみれば、あれだけの大会場での2連戦。体力的にも、かなり厳しいものがあるのかなと。

オカダ 4日のタイトルマッチで確実にボロボロになるのに、翌日も試合ですからね(苦笑)

─通常のシリーズなら2連戦も珍しいことではありません。しかし今回は、4日に行われた2つのタイトルマッチ(IWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタル)の結果を受け、5日に勝者同士が互いのベルトを賭けたダブル・タイトルマッチを行うという、過酷な状況。そもそも、オカダ選手はIWGPヘビー級のベルトを保持する王者として、今回の2冠戦に関しては否定的な意見の持ち主でしたよね?

オカダ そうですね。僕の中では、IWGPヘビーのベルトが頂点だと思っていますから。格下のベルトとダブル・タイトルマッチをしろといわれても、まったくピンと来ない。インターコンチネンタル王者がIWGPヘビー級王者に挑戦するっていうならともかく。


Photo by Shuya Nakano

─IWGPヘビー級王者として、それだけのプライドを持っているというわけですね。しかし、皮肉にもオカダ選手が提案したファン投票で、ダブル・タイトルマッチが実現してしまった。

オカダ 絶対に勝てると思ってたんですけどね(笑)。まぁ、お客さんが観たい試合がダブル・タイトルマッチだというなら、超満員を目指す立場として、受け入れるしかないですよね。レスラーとしては、決まった試合をいかに闘うかを考えるだけですし。といっても、今は4日のIWGPヘビー戦のことしか考えてないですよ。次の試合のことを考えていたら、うっかり足元をすくわれかねないですから。

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