全米で加熱する「チキンサンド戦争」にミーゴスとポスト・マローンが参戦

左からポスト・マローン、ミーゴス(Photo by Shutterstock)

チキンサンドを巡る争いが、音楽業界にまで飛び火した。全米No.1のチキンサンドはどれかという巷で話題の論争に、ポスト・マローンとミーゴスが参戦したのだ。きっかけは、宅配業者PostmatesとUber Eatsの競争心を煽るキャンペーンだ。

先制攻撃を仕掛けたのはミーゴス。ルイジアナ州発祥のファーストフードチェーンPopeyes Louisiana Kitchenのフライドチキンへの愛が、先週から始まった同店とUber Eatsとのスペシャルコラボ“ミーゴス・メニュー”に繋がった。3人組は「Stir Fry」という曲の中でも同店について歌っており(歌詞「Trap n-a with the chickens like Popeye’s(Popeyesのチキンみたいにおびき寄せろ)」)、ツアーのお供には同店のチキンテンダーとビスケットが欠かせないらしい。この夏Popeyesのフライドチキンサンドが全米でバカ売れして売り切れが続出したとき、メンバーのクエヴォはInstagramに1個1000ドルで売ってやると投稿した(それに対するコメント「あんた本人がデリバリーしてくれるなら、サンドイッチ1個に大枚はたいてもいいぜ」)。

「俺たちは最初からずっとPopeyes派だ」とクエヴォ。「だからUber EatsとPopeyesからオリジナルメニューの話を持ちかけられたときは、マジぶっ飛んだぜ」

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“ミーゴス・メニュー”は全4種類。メンバーの名前がつけられた3種類の他、チキンテンダー20ピースとマッシュポテト、フライドポテト、ビスケット、レモネード1ガロンが付いた“ツアーの相棒”セットがある。いずれも2020年1月2日まで、Uber Eatsでの限定販売となる。

一方、ポスト・マローンの推しはロサンゼルスのチャイナタウンにある小さなフライドチキン専門店Howlin Ray’s。この店のスパイシーチキン・サンドイッチが目当てで、いつも店の外まで行列ができている。そんな同店が考案したのが、超激辛“ゴースト・マローン”だ。チキンとピクルス、そして激辛唐辛子ブート・ジョロキア入りのモントレ・ジャックチーズを挟んだもの(ハバネロの3倍の辛さ)。12月12日から14日まで、ロサンゼルスのPostmates限定で販売された。

マローンが一風変わったコラボレーションに乗り出すのはこれが初めてではない(バドワイザーやクロックスとのコラボもした)。「本当に自分が好きなブランドや企業としかコラボしないよ」と、Postmates派のマローン。ロサンゼルスに来て以来、Howling Ray’s一筋だとプレスリリースの中で豪語している。「俺のオリジナルサンドを作ろうという話が最初に持ち上がったときは信じられなかった。すぐに名前がひらめいたよ」

“ゴースト・マローン”は、ナッシュヴィルスタイルの激辛チキンサンドをHowling Ray’s流にアレンジしたもの。もっと辛いのがお好みの方には、激辛チキンウィング「Howlin Plus」がお勧めだ。うっかり唐辛子が肌に触れないように、専用の手袋もついている。

Postmatesによると、ポスト・マローンのコラボメニューがオーダーできるのは午前11時から午後7時までの時間帯のみ。同アプリは今回これを調理するためだけの厨房も用意したが、早期に売り切れてしまう可能性があるとのことだ。Popeyesのチキンサンドも全米で跳ぶように売れているという噂に関し、ミーゴスの連中は全く怯んでいない。「オリジナルメニューの一部だから」とクエヴォは言う。「絶対品切れになることはないさ」

Translated by Akiko Kato

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