BAND-MAID最新作、我流のハードロックで体現する日本文化とは?

―トニーさんとのレコーディングはどうでしたか?

小鳩:トニーさんはすごい気さくで紳士的に「君たちが歌いたいことをやりたいし、よりいいものを作り出したいから一緒に作っていこうよ」と言ってくれて。その場でキーボードだったり鼻歌だったりで歌ってくれたものを小鳩がなぞって一緒に歌ってみて。レコーディングをしながら、これでSAIちゃん歌ってみてっぽ! みたいな感じで、どんどん進めていきました。もとにあった基盤は、サビの主メロしか残っていないぐらいですっぽ。

─歌詞も英語詞ですよね。

小鳩:全詞英語はインディーズのときに1作だけあったんですけど、メジャー・デビューしてからは1作もなかったんです。トニーさんから「BAND-MAIDは世界でいろいろお給仕をしているから、1曲は絶対に英語で歌った方がたくさんのご主人様、お嬢様がBAND-MAIDの他の曲も聴いてくれるきっかけになると思う」ってアドバイスをくださって。簡単な英語で絵本を読んでいるようなストーリーにすれば今の君たちにも合うし、アメリカにもうけると思うという風に言ってくださって生まれた歌詞なんですっぽ。

SAIKI:レコーディング中も、とても褒めてくださって。君たちの可能性を感じるとかいっぱい言ってくれたし、アメリカ・ツアーのニューヨーク公演が2公演あったんですけど、どちらも観に来てくれたんです。

小鳩:そのときも、すごく興奮した感じで褒めてくださって。「君たちは本当のロックをしているからもっと世界でやっていけると思う」というお言葉をいただいて。本当にうれしかったですっぽ。

KANAMI:ミックスに関してもトニーさんがギターとかベースとかドラムの音を削ったりして、もっとシンプルな方が全然いいよって言ってくれて。出来上がりの音を聴いたとき、すごく感動しました。USの音はこれなのかというのを肌で感じて。お給仕で5人の演奏を生で見るのは初めてだったので、その後にすぐ帰ってミックスし直したりしてくれて。思いついちゃった! みたいな感じで(笑)。

小鳩:本当にトニーと出会えてよかったって感謝していますっぽ。いろいろなことを勉強させてもらったし、自分たちの音楽を本当に愛してもらえたので。ものすごくフレンドリーにしてくださって、ライブ終わりのさようならしなきゃいけない最後のご挨拶では、涙目で「次はいつ来るの?」って言ってくれて、もらい泣きしちゃいましたっぽ(笑)。

SAIKI:親戚みたいな感じ。本当にいい経験になりました。

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