BLACKPINK、初の東京ドーム公演で見せた圧巻のスペクタクル

衣装チェンジを経た中盤のハイライトは、やはり10月にリリースされた『KILL THIS LOVE -JP Ver.-』の表題曲「Kill This Love -JP Ver.-」だろう。前述の『Mステ』を除けば日本語バージョンはライブ初披露となったが、ゾクゾクするようなホーンのイントロや息の合ったBLINKの掛け声、聞き手を鼓舞してくれるサビ《LET’S KILL THIS LOVE》の一体感、LISA&JENNIEのスワッグなラップ、さらにビーチェラを彷彿とさせるフォーメーション・ダンスまで、もう圧巻のスペクタクル。同アルバムからは、ROSÉのベルベットボイスとJISOOのハイトーンコーラスが眩しいEDMソング「Don’t Know What To Do」や、アイコナ・ポップ的パーティー・チューン「Kick It」も日本語バージョンが初歌唱された。

2回目のMCで遂に東京ドームに立てた喜びを語った4人。JISOOが「LISAちゃんのダンス・パフォーマンス、とてもセクシーでしたね〜。もっと見せてください!」と無茶ぶりすると、ROSÉやJENNIEも乗っかりソロ・コーナーの振り付けを再現させLISAが照れまくるシーンも微笑ましい。その後は「REALLY」や「SEE U LATER」といったフェスでは聴けなかった楽曲を網羅しつつ、ライブはいよいよ終盤へ。「BLACKPINK IN YOUR AREA !」の特大コールが巻き起こった「BOOMBAYAH」、ハウスとダンスホール・レゲエを融合した「AS IF IT’S YOUR LAST」というアッパーなキラーチューン2連発で締めた本編ラストも壮観だった。アンコールではファンとメンバーの距離がグッと縮まる仕掛けも用意されているため、大阪・福岡公演を鑑賞するファンもぜひ楽しみにしていてほしい。



そして、最後の最後に披露されたのは「Hope Not」のオリジナルバージョン。アコースティックギターに乗せた《Yeah, yeah, yeah, yeah》のシンガロングがこれまた感動的で、今後は「STAY」に続く名バラードとして末永く愛される1曲となりそうだ。「とっても幸せです!」「We Love You!」と感謝の言葉を口にしてステージを後にしたBLACKPINK。11月にはTIME誌の「TIME 100 NEXT 2019」に選出され、YouTubeのチャンネル登録数でも世界トップとなった彼女たちだが、BLINKが気がかりなのは新曲でのカムバックや次なる展開だろう。今度こそJENNIE以外のソロ・プロジェクトは動くのか? デュア・リパ以降の海外アーティストとのコラボはありえるのか?? 日本公演は2月22日の福岡ヤフオク! ドーム公演をもって千秋楽となるが、2020年はコーチェラ出演を超えるビッグ・サプライズに期待したい。





<ツアー情報>

「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA」

2020年1月4日(土)京セラドーム大阪
2020年1月5日(日)京セラドーム大阪
2020年2月22日(土)福岡ヤフオク! ドーム

Rolling Stone Japan 編集部

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