5G時代の到来、渋谷の街が音楽とデジタルアートで溢れる新感覚イベント 本日より開催

インタラクティブデジタルアート展『INVISIBLE ART IN PUBLICVol.2”Synthetic Landscapes"』渋谷のスクランブル交差点の様子

“渋谷の街自体を美術館にできたら”ーー本日よりインタラクティブデジタルアート展『INVISIBLE ART IN PUBLICVol.2”Synthetic Landscapes"』が開催される。渋谷の街がサウンドとARアートで溢れる、新たな体験型エンターテイメントとその仕掛け人に話を聞いた。

カナダ・モントリオール発祥のオーディオヴィジュアルアートと電子音楽の芸術フェスティバル「MUTEK.JP」。日本では4回目の開催となる今回は、2019年12月11日(水)から15日(日)にかけて渋谷7箇所の会場にて行われる。「MUTEK.JP」開催期間中には、ARで楽しむアート展『INVISIBLE ART IN PUBLICVol.2”Synthetic Landscapes"』が、「渋谷エンタメタック推進プロジェクト」(KDDI・一般財団法人渋谷区観光協会・一般社団法人渋谷未来デザインによる共同プロジェクト)のもと開催。本記事では、イベントに先駆けて関係者向けに行われたプレスツアーの様子と、プロデュースを手がける水田修(KDDI株式会社 サービス本部 プロダクト開発1部 マネージャー)のコメントをお送りする。

『INVISIBLE ART IN PUBLICVol.2”Synthetic Landscapes"』は、渋谷駅周辺8箇所のポイントに設定されたQRコードをアプリで読み込むことで、街全体を美術館として体験できるプロジェクト。「渋谷5Gエンタメテック会議 Vol.1」にて“渋谷の街自体を美術館にできたら”というアイデアのもと生まれ、『見えないを価値にする』をコンセプトに、2020年から始まる5G時代を前にした新たな体験型エンターテイメントとなっている。

プレスツアーは、渋谷ストリーム稲荷橋広場からスタートし、数カ所を回っていった。支給されたタブレットで設置されたQRコードを読み込むと、アシッド感のあるテクノミュージックに合わせて、空間上にアートグラフィックが現れて動き出した。タブレットの画面上には4つのボタンがあり、押すボタンによって画面に現れるモーショングラフィックや、ヘッドフォンから流れるミュージックのパートが再生されたり消えたりもする。グラフィックやサウンドを、部分毎に解体して細かく楽しむこともできるようになっているのだ。もちろん、アートグラフィックも、そのロケーションに合わせたものであり、渋谷川に移動すると、川流に沿って光のラインが流れる自然に即したグラフィックが現れる。ボタンをONにしていくほどに、川が近未来的で無機質な空間へと変化していく様が印象的だった。また、渋谷駅ハチ公前では、上空から無数のラインが燦々と降り注ぎ、地面に反射していった。まさに、渋谷駅前の開放的な立地を活かした舞台装置かのようであった。これらは、期間中はアプリをダウンロードすれば、来場者も体験できるので、ぜひ試してみて欲しい。


渋谷リバーストリート 金王橋広場


渋谷リバーストリート 稲荷橋広場


渋谷スクランブル交差点

5Gの時代の渋谷を舞台に仮想ページェントが文化として根付き、ここから数多くのクリエイターが生まれる。正に渋谷区の掲げる「創造文化都市」の実現が叶っていく予感を感じる体験であった。

Text and Interviewed by Kohei Ebina

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