飼い主は音楽エンジニア 亡くなった8歳の愛猫との思い出

緑色の大きな目をした愛くるしい小猫、リルバブが8歳で他界(Photo by Michael Buckner/Variety/Shutterstock)

大きな瞳と無意識にのぞく舌で、インターネットを風靡した「永遠の小猫」リルバブが、12月1日に8歳の生涯を閉じたと、飼い主のマイク・ブリダフスキー氏が述べた。

ブリダフスキー氏はソーシャルメディアで訃報を発表。バブと一緒に撮った最初と最後の写真を並べて投稿した。バブは「予兆もなく、安らかに永眠した」そうだ。バブは以前から骨の感染症を患っていたものの、まさかこんなに早くこの世を去ることになるとは思ってもいなかったと言う。「あの子はきっと、家族が難しい決断をしなくてもいいように、自ら衰弱する肉体から離れることにしたんだと思います」とブリダフスキー氏は投稿した。


バブは2011年、野良の小猫として生まれた。生まれた中でも一番小さく、複数の病気を抱えていて、迷子になっていた。極度な仔猫症のため発育不全で、身体の割には手足が短かく、文字通り「永遠の小猫」だった。くりっとした大きな緑色の瞳が自慢で、下顎が上顎よりも短く、歯も生えてこなかったため、常に舌が口から覗いていた(常にあかんべえ状態)。その上多指性だったため、全ての脚に指が6本ずつあった。

バブを引き取って間もなく、ブリダフスキー氏はTumblrで写真を投稿し始めた。それが瞬く間にネットに広がり、リルボブはグランピーキャットやニャンキャットと並ぶインターネットの人気猫となった。

やがてバブはTV界にも進出し、インターネット猫を追いかけるドキュメンタリー番組『Lil Bub and Friendz(原題)』の司会を務めた他、『Lil Bub’s Lil Book(原題)』と題した本も出版。自ら主宰するインターネットのトーク番組『Lil Bub’s Big Show』にも出演した。

ブリダフスキー氏はバブ関連グッズのオンラインショップも立ち上げたり、全米でファン交流会を開催するなどして、動物シェルターや動物愛護協会への募金活動も頻繁に行った(ブリダフスキー氏曰く、バブのおかげで困っている動物のために70万ドル以上の募金を集めることができたと言う)。バブは大理石骨病という珍しい骨の病気を患っていたため身体を動かすこともままならなかったが、有名になったおかげで、ブリダフスキー氏はバブに適切かつ効果的な治療を受けさせることもできた。

Translated by Akiko Kato

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