BiSHサウンドを作り出すSCRAMBLESが新スタジオ開設、松隈ケンタの狙いとは?

SCRAMBLES代表を務める松隈ケンタ



松隈は、音楽クリエイターの居場所を作ることを誰よりも大切にしている。その原動力は、松隈自身がバンド、クリエイターとして活動してきた中で味わった苦労や、想いによって生み出されている。

「自分がバンドマンとか作家の駆け出しだったとき、とにかく食えなかった。音楽は人を喜ばせるためのエンターテイメントなのに、実は作っている人たちが1番貧乏なんです。アーティストたちは、やっぱり売れたくて、モテたくて、金持ちになりたくて、何万人もの前で歌いたくて、ステージに立っている。それに対して夢を観れなくなっているのが嫌で。少しでも食えるような状況を作りたい。おこがましいけど、憧れるようなものを見せていかないと、音楽業界はマジでやばいと思っていて。食えないから辞めていくしかない世界になってしまう。そうならないためには、クリエイターの給料をあげてあげないと絶対に無理なんです。うちはスクール事業(スクランブルズ ミュージックカレッジ)もやっているんですけど、日本一しっかり教えている自信がある。人が増えれば才能のある人も集まるし、いずれはSCRAMBLESで活躍できるかもしれない。ちゃんと育てることで、松隈イズムも伝えられる。渡辺(淳之介/WACK代表)くんは合宿オーディションという形で渡辺イズムを伝える発明をして、僕はスクールを発明した。スクールで理念をわかって、お互いを知ってからSCRAMBLESにクリエイターが入ってくる仕組みができたんです」

新スタジオは、楽曲をレコーディングするためだけの場所ではない。クリエイターが楽曲を生み出す場所であり、レコーディングする場所であり、ミックス、マスタリングする場所でもある。音楽制作に携わるクリエイターが一堂に会し、コミュニケーションを図ることで、よりよい楽曲を生み出すための居場所なのである。徹底的にクリエイター視点で作られたスタジオがオープンした初日、松隈はすでに今後の目標を語ってもみせた。

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