millennium parade初東阪ライブ東京公演レポート、映像と音楽による新しい感覚と衝動

King Gnu常田大希のソロプロジェクトmillennium paradeが初の東阪ワンマンライブの東京公演を開催した(Photo by Ito Kosuke / 小杉歩)

King Gnuの常田大希が率いるmillennium paradeが、12月5日に新木場STUDIO COASTにて、初の東阪ワンマンライブ「millennium parade Live 2019」の東京公演を開催した。オフィシャルレポートを掲載する。

DIORとmillennium paradeによるコラボレーションムービーに書き下ろし、「今までで一番いい曲が書けた。あ、今のところね(笑)」と常田自身が語る新曲「lost and found」、9月27日に配信され、Charaのゲストボーカルも話題となったシングル曲「Stay!!!」、King Gnu「Slumberland」のmillennium paradeバージョンほか、全15曲を披露。全編、総勢9名のアーティストによる音楽とクリエイターチームによる3D映像とシンクロした演出で、約2500人の観客は、その新しい感覚と衝動に突き動かされていた。

1曲目「Fly with me」から分厚いビートで惹きつけたが、常田が拡声器で煽り、「WWW」ではイントロでドラムの勢喜遊が立ち上がり踊りまくるなど、メンバーがエモーショナルにステージ上を暴れまくっていたかと思うと、ラップ、江﨑文武のジャジーで繊細なピアノの旋律が絡み合う。「NEHAN」も圧倒的だった。張り詰めた空気の中、ダイナミックに指揮する常田。フリージャス、現代音楽、不協和音、ノイズミュージックなどがカオティックに、かつ洗練された音像で迫ってきた。ラップナンバー「SNIP」になだれ込むと、今度は会場中が跳ねる。「Stay!!!」では音源と趣を変え、ermhoiによる力強いボーカルで新たな楽曲の魅力を伝えた。



東京の孤独をはかなくも美しく表現した、本編ラスト「lost and found」は、疾走感あるリズムが、よりエモーショナルなライブ演奏で会場を沸かせた。初ライブとなった5月22日のローンチパーティから3度目のライブとなるが、常田のみならず、ステージ上の9名全員がそれぞれの個性を光らせ、映像や技術を担当するクリエイター、スタッフなどクルー一同の勢いがひとつの塊となり、millennium paradeはより解像度とバンド感を増強させていた。

約90分のステージで、アンコール「DURA」ラストで浮かび上がってきた3Dの「極楽」の文字は、まさに、この日のライブを象徴する形となり、「お気をつけて、おパンクで。愛してるぜ兄弟」のメッセージが映し出され、会場中が美しい笑顔であふれた。

なお、ライブでも披露した「lost and found」は本日配信スタート。同時刻に解禁となるMVは、millennium paradeのクリエイティブメンバーでもあるPERIMETRON(ペリメトロン)による渾身の作品となっており、millennium paradeとしては初の試みとなるYouTubeプレミア公開が行われ、本人たちもチャットへ参加し、盛り上がりをみせていた。





<配信情報>



millennium parade
「lost and found」

本日より配信開始

Artist Photo:SNIPSTYLE/Cocoon/YUSKE MATSUYAMA
Artist Photo Design : Cota Mori(DWS)
Live official photos:Ito Kosuke / 小杉歩

Rolling Stone Japan 編集部

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