性犯罪で服役中の米コメディ俳優、獄中からの叫び「私は無実」

獄中のビル・コスビーが貴重なインタビューに答え、「仮釈放請求の時にも、絶対に後悔の念など見せるものか」と発言(Photo by Matt Rourke/AP/Shutterstock)

米テンプル大学の元従業員に薬を盛って性的暴行を加えたとして、最大で10年の懲役が科されているコメディ俳優、ビル・コスビー受刑者だが、罪を認めて後悔の念を示すつもりはないと発言した。

ニュースサイトBlack Press USAとの貴重なインタビューで、コスビー受刑者は改めて、自分は何も悪いことはしていないと主張。たとえ刑期が短くなる可能性があるとしても、仮出所申請で謝罪するつもりはないと述べた。「仮釈放の時期が来ても、私が後悔の念を示すことはないでしょう。あの場にいたのは私です。あの場にいなかった人たちが寄ってたかってあれこれ言ったところでどうでもいいです。彼らは知る由もないのですから」と、獄中から数回に渡って行われた電話インタビューで語った。

2018年、コスビー受刑者はアンドレア・コンスタンドさんに対する2004年の加重強制猥褻罪で有罪判決を受け、ペンシルベニア州の凶悪犯罪刑務所で3~10年の懲役が言い渡された。今年9月から服役しているが、ペンシルベニア州上級裁判所に控訴を申し立てている。先の裁判ではコンスタンドさんに薬を盛って性的暴行を加えた罪のみが問われていたが、コスビー受刑者は他にも数十人の女性から同様に、薬を盛られて性的暴行を受けそうになったと告発されている。

服役中のコスビー受刑者は、自分は何も悪いことはしていない、濡れ衣を着せられたのだと頑なに主張し続け、あの裁判は「仕組まれていた」と述べた。「私を知る人たちはみな、私を見てこう言うでしょう。『あいつは堂々としている、なんて強い男だろう』……これは政治的です。私には何もかもお見通しです」とコスビー受刑囚。「私は罪を着せられた善良な市民です」

Translated by Akiko Kato

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