J-POPの歴史「1980年と1981年、劇的だった80年代の幕開け」

去年12月は「さよなら平成、忘年会特集」ということでお送りしたんですが、今年12月の1人しゃべりゲストなしシリーズは、「あなたと僕の忘年会」と決めています。そういう企画だと思ってお楽しみいただけたらと思います。

「ヒットチャートのナンバー1幻想はもう捨てた。ロックには金で買えないものがあるんだ」。これが80年代を迎えるときの彼の心境だったんでしょう。浜田省吾さんは今年の秋、ファンクラブツアーをやっておりまして、「Welcome back to The 80’s」というテーマなんですね。80年代のアルバムだけでやりますっていう。去年は70年代のアルバムだけでやったんですけど、今年は80年代、しかも前半の3枚のアルバムだけで今ツアーをやっています。いいツアーですよ。本当に楽しめます。もちろんこの曲はやるでしょうね。やらないわけがないという1曲でした。

RCサクセション / 雨あがりの夜空に


80年1月の発売。これはシングルver.ですね。RCサクセションのデビューは1970年です。「宝くじは買わない」からちょうど10年ですね。72年に出た3枚目のシングル『ぼくの好きな先生』が評判になったんですね。この後、事務所の移籍問題に巻き込まれてしまい、レコードも出せない不遇な70年代を過ごしました。70年代の終わりにCHABOさんが入って新しいロックバンドの形になり、フォークブルースの形からロックバンドになって、70年代の終わりを迎えた。79年の大晦日、「ASAKUSA NEW YEAR ROCK FESTIVAL」に出ましたね。髪の毛をツンツンに立ててステージに飛び出してきたとき、「え、RC、こうなったんだ」って思ったりしました。「雨あがりの夜空に」の発売記念ライブというのがあったんです。渋谷のライブハウス・屋根裏の4日間。これは僕、行けていないんですけど、4月に久保講堂を3日間やったんです。それは見に行きました。カメラマンの井出情児がいましたね。「お前、ここにもいるの?」と、お互い顔を見合わせてニヤっとしたという余計なことを覚えていますけどね。で、この久保講堂がライブアルバム『RHAPSODY』になって発売になりました。

目に見えて時代が変わり、いろんなことが動いていく。それが70年代の終わりから80年代でした。次もそういう1人なんです。それまでなかなかツアーもできなかった状態だったけれど、この曲で、世の中に颯爽と高らかに登場した。そんな曲です。山下達郎さん。1980年3月発売。「RIDE ON TIME」。

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