Licaxxxと桂葵から見た、渋谷のナイトカルチャーと未来

「バスケをしたいっていう女の子が、時間も場所も制約なく集まれれば良いなと」

MC MAMUSHI:ストリートはお互い立場も関係ないもんね。これからは性別の壁もなくなっていくのかもしれない。

桂:バックグラウンドも名前も聞かないんですよ。そこで私がインカレMVPだなんて言った事もないし、言う必要もないし。そこではその日の私のコンディションを見てくれていて。それは人間らしいと言うか、シンプルに嬉しいです。

MC MAMUSHI:部活だと同じ年代の人としかやらないもんね。そういう意味では、色々な人がいるのはクラブと似ているのかもね。ということで、ここからはエンディングに向けて、未来の話もしていければと思うんだけど、もっとこうなったら良いんじゃないみたいなのはある?

Licaxxx:私は、完全にお客さんとしてクラブに行く側の女子としてみると、治安の話はクラブも駅も関係ないと思っているので、その認識をもっと変えていければと思います。出る側としては、日本は特に女性のDJの数が圧倒的に少ないので、夢を与えるというか、来るきっかけから出るきっかけになれたらと思いますね。そこは共通してとにかく数を増やしていきたいです。

MC MAMUSHI:クラブの印象も悪い所をなくしていったりしないと行けないのかな。ナンパとかも嫌なのかな?

Licaxxx:ナンパされたい人もいるじゃないですか? だから、そこは自己責任で(笑)。だって駅に居たってナンパされるじゃないですか。それは男性側の意識だったり、でもそれをうわまっていくような魅力を伸ばすというのもあるので。

桂:私は、先週にニューヨークに遊びに行って、このテーマを強く感じたんですけど。SNSを見て“このコミュニティかっこいいな”と思う女子バスケの人たちに会いに行ったんですよ。ニューヨークってバスケの聖地なんですけど、女の子が自由にバスケができるコートって意外と限られていて。ストリートバスケってどうしてもメンズのカルチャーっていうのが強くて、身体能力的にも差があるし。でも女子にもただ楽しく日常の中でバスケをしたい人はいるはずで、そんな女子を束ねたPR会社に勤めているALEXっていうかっこいい女の人がいて、彼女が「hoop york city」っていうコミュニティーを作っていて、その女子たちがそれこそ仕事帰りに集まってニューヨークのど真ん中でただ楽しくバスケをして、みんなで飲みにいく。それこそクラブに近いようなところに行ったり。

バスケで集まって、バスケ以外のところまで行くみたいな。これを日本でできたら良いなと思いましたね。バスケをしたいっていう女の子が上手さ関係なく、時間も場所も制約なく集まれれば良いなと。しかもバスケはあくまでもコミュニケーションツールとしてあって、なおかつそこにみんなで作れるもの、過ごせる時間があればなと。自分も東京のALEXになりたいなと思いました。女子ってどうしても部活の文化が強くてそのレールの上でやってるから、もっとフラットにできれば良いですよね。

Edited by StoryWriter

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