BEYOOOOONDSの多面性はどこから来るのか?「強すぎる個性があるから生まれた曲がたくさんある」

左から小林萌花、山﨑夢羽、一岡伶奈(Photo by Yoko Yamashita)

ハロー!プロジェクトから令和初のメジャーデビューを果たしたBEYOOOOONDSの勢いがすごい。

8月7日にリリースしたデビューシングル「眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist」は、オリコンウィークリーチャート初登場1位と11万枚を超える売上を記録するヒットに。さらに、11月27日には初のアルバム『BEYOOOOOND1St』を発表するのだが、この作品が実に素晴らしいのだ。歌とダンスと芝居を融合させた特異な楽曲はどれもハイクオリティで、様々なタイプの楽曲を収めながらも、トータルとしては気持ちがいいぐらいに「楽しい」の要素しかない。近年、ここまで突き抜けたアイドル作品があっただろうか。個人的には、この作品を2019年のベスト・アルバムに推したいぐらい充実した唯一無二の内容になっている。

今回は、メンバー12人を代表して、BEYOOOOONDSを構成するグループのひとつCHICA#TETSUのリーダー一岡伶奈、もうひとつのグループ雨ノ森 川海のメンバー山﨑夢羽、そして、オーディションを勝ち抜き、ちょうど1年前にメンバーの座を獲得した小林萌花の3人にご登場いただき、アイドルシーンに風穴を開ける実力派集団と、彼女たちが世に放つ名盤について話を聞いた。



―まず、この1年を振り返っていただきたいんですが、メンバー12人のなかで最もハロプロ研修生歴が長く、約2年半前に新グループ(現CHICA#TETSU)のリーダーになることが決まっていた一岡さん、2016年に研修生になり、昨年6月に新セクション(現雨ノ森 川海)のメンバーとなった山﨑さん、昨年行われた<ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション>に合格した小林さん、それぞれ異なる1年だったと思います。

一岡:この1年はまず、BEYOOOOONDSが動き出してメジャーデビューが決まって、自分たち主演の舞台「不思議の国のアリスたち」をやらせていただいたり、初めての経験をたくさんさせていただきました。私はグループが動き出すまでの1年半ぐらい、何も決まっていない期間があったので、あの頃に比べると毎日が充実していて、自分がやりたかったいろんなことが徐々にできているのがうれしいです。あっという間に1年が過ぎて、「もうこんな季節なんだ!」ってなってます。





―確かに、それまでと比べるとスピード感が全然違うでしょうね。

一岡:特に、今年になってからすごいスピードだったと思います。

―ちなみに「やりたかったこと」というのは?

一岡:まず、グループとしてデビューすることを目標にしていて、いつかは主演舞台ができたらいいなと思っていたし、リリースイベントもやってみたかったですし、ハロー!プロジェクトのコンサートにもグループとして出たいという思いがありました。

―なるほど。

一岡:それまでは、私と高瀬くるみちゃんと清野桃々姫ちゃんの3人で歌ったり、今はJuice=Juiceにいる稲場愛香ちゃんも入れた4人でパフォーマンスする期間があったので、その頃はグループで活動している方々を見ながら「私も早くグループとして活動したいな」と思っていたので、それが実現したのはすごくうれしかったです。

―BEYOOOOONDSの結成が決まるまで、なかなか大変だったのでは。

一岡:う~ん、確かに不安なときもあったんですけど、その間にもダンスのレッスンに行ったり、歌を習ったり、やるべきことがたくさんあったので、今となってはスキル向上のためのいい期間だったのかなと思うし、その時間があったからこそ今、自信を持ってパフォーマンスすることができてるんじゃないかなと思います。

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