『ゾンビランドサガ』の「歌」が心に響く理由 田野アサミと種田梨沙が語る

左から田野アサミ(二階堂サキ役)、種田梨沙(水野愛役)(Photo by Yoko Yamashita)

2018年秋に放映され、アニメ総選挙2018年間大賞、アニメアワード作品賞(TVアニメ部門)など数々の賞を受賞したTVアニメ『ゾンビランドサガ』。

RSJではオンエア開始時から「ゾンビとなった伝説の少女たちがアイドルグループ、フランシュシュを結成し佐賀県を救う」という独自の世界観&ストーリーと劇中で流れる音楽に注目。2018年12月発売の「Rolling Stone Japan vol.05」では特集を組んだ。そして2019年11月27日、同作の主題歌や劇中歌を収録したアルバム『ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best』がリリースされる。キャストたちの音楽愛・作品愛がそれぞれの曲に凝縮された1枚について、田野アサミ(二階堂サキ役)、種田梨沙(水野愛役)がインタビューに応じてくれた。

ーアルバム『ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best』を通して聴きましたが、ゾンビランドサガはあらためて音楽劇だなと実感しました。

田野:アルバムという形で聴くとまた違いますよね。私は「CDでアルバムを聴く」っていうのが当たり前だった世代なので、配信もいいですけど歌詞カードやアートワークを見ながら楽しめるっていうのは嬉しいです。

種田:CDも限定盤だとすごく豪華だったりするので、そういうのを手元に置きつつ聴けるのがいいですよね。



ー番組終了後、ステージで何度か歌う機会がありましたけど、フランシュシュの歌=私たちの歌になったという感覚は強まりましたか?

田野:品川インターシティホールと佐賀のアルピノで単独ライブをやらせていただいたんですけど、私的にはドラマ最終話の舞台のアルピノでやれたことが大きかったですね。会場で「暗幕がないから暗転できない」って聞かされて、どうするんだろう?と思っていたら、スタッフの方たちが黒いゴミ袋たくさん持ってきて窓を覆ってくれて。ドラマでは大雪で天井が壊れた体育館の中でフランシュシュがライブを開催するんですけど、そんな環境でスタッフさんもライブができるように動いてくれる。そのシーンと重なって、アルピノのライブで初めて自分がフランシュシュになれた感じがしました。

種田:佐賀ではいろんな世代の方に声をかけていただいて、皆さんに愛されてるなとあらためて思いました。


7月に開催された唐津市ふるさと会館アルピノでのライブの様子(©ゾンビランドサガ製作委員会)


7月に開催された唐津市ふるさと会館アルピノでのライブの様子(©ゾンビランドサガ製作委員会)

ー2人が歌っていくうちに好きになった曲、または思い入れの度合いが変わってきた曲って何かありますか?

田野:「特攻DANCE ~DAWN OF THE BAD~」です。アルピノで1曲目にやったんですけど、自分が他のメンバーより一歩前に立って歌うんですよ。だから目の前のお客さんの声と後ろにいるメンバーの声が聞こえてきて(笑)。すごくライブ映えする曲だと思いました。


©ゾンビランドサガ製作委員会


二階堂サキ(©ゾンビランドサガ製作委員会)

種田:「特攻DANCE」はライブ向きの曲だよね。私は「ヨミガエレ」です。崩れたステージの中でフランシュシュが立ち上がる大事な曲というのもありますし、<何度でも/何度でも/立ち上がれ>とか<諦めなければ/終わりは/始まりへ変わる>とか、歌詞もすごくいい。歌っていて励まされるというか。

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