04 Limited Sazabys、打首獄門同好会が激突 「LIVE REDNIQS」レポート

イベントの発端となったフォーリミの強烈にして痛快なライブ!

続いては、今回の「LIVE REDNIQS」開催の発端となった04 Limited Sazabysがいよいよステージに。SEを背に4人が登場した段階で、場内はいきなりのテンションMAX! ド頭の「fiction」から凄まじいエネルギーがHatchに渦巻き、ダイバーが続出。生き物のようにうごめくフロアに、ソリッドなギターとタイトなビートをブッ込んでいくフォーリミ。ゴリゴリに歪んだベースが口火を切ったメロウでハイパーな「Montage」でも、照明とも見事にシンクロしたパフォーマンスで、ライブバンドの真価をこれでもかと見せつける。「大阪ついてきてる!?」(GEN、以下同)と放った「Alien」でもその手を一切ゆるめず、沸点の会場に容赦なくガソリンを注ぐようなハイエナジーな音像でたたみかけるエゲつなさは、強烈にして痛快! 


Photo by Kazuki Watanabe

「今日は打首獄門同好会と我々のガチンコツーマンで。打首獄門同好会、口に出して言うとすごいバンド名だね、何たって名前に“ちくび”が入ってますから(笑)。こんなド平日に集まってる人たちは楽しむ気しかない人でしょ!? 打首と我々の轟音で、全ての皆さんのネガティブを全部ぶっ壊しにかかりたいんですけどいける? 一緒に戦える!?」なんてブチ上げた「message」~「My HERO」でも会場のボルテージはまるで収まらず、オリエンタルでファニーな「Kitchen」では、フロアに無数の拳の花が咲く。その後もRYU-TA(Gt)が、「なんばHatch! 「LIVE REDNIQS」まだまだいけるかー!!」と雄叫びを上げつつ、巧みなリズムワークで聴かせた「me?」、きらめくミラーボールが広大なHatchを照らした「midnight cruising」と、途切れることなく発生するモッシュ&ダイブも納得の熱いライブが続く。


Photo by Kazuki Watanabe


Photo by Kazuki Watanabe


Photo by Kazuki Watanabe

MCでは、「久しぶりのライブ、生きてる感じがします。ありがとう!」との充実感を満たされながら、この夏、『REDNIQS』に電話出演した際、自分の周りの蝉の鳴き声がすごかったものの、電話には乗らない周波数だったためスタジオからは全く聞こえなかったという裏エピソードなども交え、リラックスモードに。そして後半戦は、スタッカートなビートに胸躍る「Letter」、「こんな幸せな時間が、永久に続きますように!」と奏でた「hello」と、フォーリミのメロディセンスを存分に味わえるエバーグリーンなポップソングを連発。そのパフォーマンス力のみならず、フォーリミがシーンをサヴァイブし続けられる理由をセットリストで示していくかのよう。

「俺ら平成と同い歳なんですよ。平成が終わるなんて想像もしてなかったし、SMAPが解散するなんて、嵐が活休するなんて、ニノが結婚するなんて思わなかったし(笑)。当たり前に続くんだろうなと思ってたものがなくなって。もうないんだ、もう会えないんだみたいな……今年はそういうふとした別れが多かった気がします。関西だと松原(裕)さん、ヒトリエのwowaka(Vo/Gt)さんも亡くなっちゃったり……けど、いつ死ぬか分からないからこそ、今この瞬間を生きること、感じることに集中すべきだと思ってるんですよ。ここにいる間は、何かをしなくちゃとか、何かにならなくちゃとか、誰かを演じなきゃとか真似しなきゃとか、そういう気持ちは全部お休みして……だって俺たちの人生はまだまだ続くしさ! 俺たちはもう11年もやってきたけど、この旅が続く限りみんなに会いたいし、やめらないなと思います。俺たちの旅はまだまだ続く。だから、ただただ先へ進め!」


Photo by Kazuki Watanabe

このMCを目の前で聞かされて、心を突き動かされないオーディエンスがどこにいるだろう。2F席の端まで拳が上がる絶景の中での「Feel」、ラストは「最高の時間をありがとうございました!」と、ぐっちゃぐちゃになるほど盛り上がった「monolith」で最高濃度のエンディングへ――! 『REDNIQS』の名のもとに集まった一夜を、フォーリミが見事に締めくくる。

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