『スター・ウォーズ』シリーズ最終章の監督J.J.エイブラムスが語る「挑戦と敬意」

J.J. エイブラムス(左)とアダム・ドライバー(右)(Jonathan Olley /Lucasfilm Ltd.)


―なぜ、今回がスカイウォーカー・サーガの終わりになってしまうのでしょうか?

エピソード7の時にはすでに、そうなることは感じていた。そう言うことが話し合われたかどうかは覚えていないけれど、これが最後の3部作になるとは感じていたね。スカイウォーカーの物語の結末にはふさわしいように感じていた。次にどんなものが来るのか誰にもわからない。これまでの登場人物の誰かが関わる作品があるのかな? 僕は『スター・ウォーズ』関連の他の作品には全く関わっていないので、何も言えることはない。誰なら知っているのかな。とりあえず、今回は終わりのように感じたんだ。

―『最後のジェダイ』でのライアン・ジョンソンのアプローチには、無礼ながらも面白いところがあり、あなたが作り上げたものをいくつか覆してしまいました。たとえば、スネークは重要な悪役に見えましたが、その彼を殺してしまいました。

彼が書いた脚本の初稿を読んだときには、僕は笑ってしまったよ。だって、それが彼の解釈であり、彼の考えでもあるからね。彼が作業中に編集済みのシーンを僕は観客として見させてもらった。彼がフィルムメーカーとして取った選択を僕は大いに尊重するね。僕だったら、かなり違った選択を取っていたよ。同じように、もし彼がエピソード7を作っていたら、別の選択をしていただろうね。

―彼がしたことで、1番驚いたことは何ですか?

1番驚いたことはルークがどれほどダークだったかってことだ。「ちょっと、そんなこと予想もしてなかった」って思った。そこが『最後のジェダイ』が紛れもなく成功したことなんだ。常に期待を覆している。あの映画の中で起きたことって、みんなの中では起きないと思っていたかもしれないから、かなり楽しいんだ。

―こういった物語の流れを予想していない方に変えてしまう様々な出来事は、あなたが物語に与えた方向性に対し、どのような影響を与えたのでしょうか?

『フォースの覚醒』の共同脚本家ラリー・カスダンとは、可能性としてのストーリーの向かう先についてよく理解はしていたんだ。それに、ライアンの脚本を読んだ時に僕が感じたのは、あの映画で起きるあらゆることに関して、僕の思っていた必然的なストーリーの展開を排除するようなものは何もなかったということなんだ。

―今回の映画の共同脚本家クリス・テリオとの作業はどのようなものでしたか?

クリスは本当に素晴らしい人間だよ。彼の物事に対するアプローチ方法は学者的なものなんだ。取り組んでいるものがなんであろうと、非常に見事なやり方でそれを研究する。読みかけの本なんかをたくさん抱えていることがよくある。この拡張された世界観についてとても精通している人と仕事をするのは魅力的だったよ。僕は本を読んだり、アニメを見たり、小説を読んだりしたけど、クリスの知識量はパブロ・ヒダルゴのものに近かった。パブロはルーカス・フィルムにいる人で、『スター・ウォーズ』に関する情報の金庫室のような人なんだ。

ただ、その作業は実際には、みんなが思っているように、物語を通して会話し、感情的になるものを見つけ、できる限り直感に頼るものだ。脚本執筆を進めていく中で、映画を良くするために批評や批判に耳を傾ける。アイデアをより良くすることを恐れない。大抵、僕らはあるシーンについて十分に議論したあとに別れると、お互いに別のシーンを書き、その書いたものを共有する。すると、何か思いつくことがある。また、彼は脚本の執筆だけでなく、撮影の間、さらには仕上げの段階でさえも、素晴らしい。映画をよくしようとしてくれるし、僕らがうまくやろうと取り組んでいるけれど結局は無理なことを取り除いてくれるし、「それはカットしよう」と悟ってくれるんだ。今、彼はここにいるよ。下の階にね。

Translated by Koh Riverfield

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