ファンクとは異なる、句読点のないアフロ・ビートの躍動感? 鳥居真道が徹底解剖

米軍N-3Bフライトジャケットを着たところを友だちが撮ってくれた写真(撮影:Shoko Matsuki)

ファンクやソウルのリズムを取り入れたビートに、等身大で耳に引っかかる歌詞を載せて歌う4人組ロックバンド、トリプルファイヤーの音楽ブレインであるギタリスト・鳥居真道による連載「モヤモヤリズム考 − パンツの中の蟻を探して」。クルアンビン、ジェイムス・ブラウン、細野晴臣、ヴルフペック、Jingoの楽曲考察に続き、第5回となる今回はザ・フィアレス・フライヤーズの楽曲「The Baal Shem Tov」を徹底考察する。

今回も前回に引き続き、アフロものを取り上げたいと思います。アフロものと言ってもアフリカ産のものではなく、ヴルフペックの別働隊、ザ・フィアレス・フライヤーズによるアフロ・ビート風の「The Baal Shem Tov」です。



もしかすると「鳥居の野郎ときたら、このところすっかりヴルフペックづいてやがんな!」なんてことを思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方にはハッキリとこう言っておきたい。おっしゃるとおり!

ザ・フィアレス・フライヤーズを日本語に訳すと「恐れ知らずのヒコーキ野郎」といったところでしょうか。その名の通り、メンバーはパイロットよろしくお揃いの黒いジャンプスーツとサングラス、ブーツを着用しています。これはフライヤーズのプロデューサー的な役割を担うヴルフペックのリーダー、ジャック・ストラットンによるアイディアだそうです。

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