マイケル・ダグラスの息子が語る薬物依存の恐怖「俺は注射器の奴隷になった」

キャメロン・ダグラス(Photo by Courtesy of Cameron Douglas)



ドラッグの魔の手から逃れ、平穏への第一歩

最終的にキャメロンは2016年8月、7年の刑期を終えて出所した。2014年初期以降、少量のマリファナを除いては、クスリは全くやっていないと言う。現在はロサンゼルスで、ほとんどの時間を恋人のヴィヴィアンと愛娘ルア・リジーと共に過ごしている。何本か脚本を書き、自著の映画化の可能性も検討している。父とは相変わらず非常に仲が良く、週に2日は必ず102歳になる祖父カークの元を訪れている。「自宅から祖父の家まで15分ぐらいなんだ。祖父のプールで娘に泳ぎを教えているんだよ」とキャメロン。「祖父とこういう風に過ごせるなんて、本当にありがたいことだ」

再び俳優業にチャレンジしたいとも考えている。ただし、ピンと来る役に限ってだが。「いくつかオファーは来ているんだが、基本的にどれも世間が抱く俺のイメージの役柄で、あまり興味が湧かない」と本人。「少なくとも、今の段階ではナシかな」

また彼は、アメリカの刑務所制度や、罰として独房が頻繁に使われていることについても思いを巡らせている。「刑務所に入った人間は、男も女も、最終的には出所する」と彼は言う。「だけど、みんな動物同様に扱われ、仲間同士も動物のように扱ってきた。それでシャバに出て、普通の生活を送れだと? そう上手くいくもんか。思わずこう尋ねたくなるね、これは仕組まれてるんじゃないか?って。刑務所の大半は民間企業の経営なんだ。こういう場所を常に満員にしておくために、株式市場で人の命が取引されている。俺に言わせれば、空室が出ないように制度が組まれているんだよ」

波乱万丈な日々が全て過去となった今、彼は今、クスリに手を出さずにいること、そして娘のために良き手本となることに専念している。「娘は今まで知らなかったような発想を与えてくれるんだ」と本人。「今までの人生で経験したことがないほど、強力な活力が湧いてくる。この子が大きくなって、父親がどんな経験をしてきたかを知るころまでには、娘に誇らしく思ってもらえるような自分になりたい」

Translated by Akiko Kato

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