東京のナイトカルチャーを考える「WHITE NIGHT WEEK」 本日11月5日より開催

11月1日(金)のオープニングセッションの模様(©︎WHITE NIGHT WEEK)

渋谷のエンターテインメントに関わる著名人&有識者が集まり、渋谷のナイトタイムエコノミーについて考える「WHITE NIGHTWEEK SHIBUYA」が、11月5日(火)~7日(木)にわたり、東京・TSUTAYA O-EAST 5F特設会場にて開催される。

渋谷のクラブ&カルチャーシーンにおける重要人物や、渋谷の夜のシーンを築いているアーティストやオーガナイザー、そしてクラブ&バーなどの現場責任者が集まり、ナイトライフに関わる多様なテーマでトークセッションが行われる予定だ。この3日間は普段一般開放されていないO-EASTの5Fバルコニーウッドデッキテラスでフリーパーティーも行われ、DJ NORI、DJ EMMA、DJ WILDPARTY、MIRU SHINODA、Sapphire Slows、7eら人気DJが登場する。

イベントに先立ち、11月1日(金)には、オープニングセッションが行なわれ、YouTube上でも生配信された。11月3日(日)には、渋谷のクラブ16店舗が参加した日本最大級のクラブサーキット〈渋谷エンターテインメントフェスティバル〉、11月1日〜4日は渋谷スクランブル交差点周辺のリスニングバー回遊ツアーやアナログレコードショップとの店頭展開を実施する〈MUSIC NIGHT OUT TOKYO〉などの関連イベントも開催された。本ページでは、11月1日に開催されたオープニングセッションをレポートする。

オープニングセッションには、渋谷区観光大使ナイトアンバサダーを務めるZeebraや、一般財団法人渋谷区観光協会・代表理事/一般社団法人渋谷未来デザイン・理事を務める金山淳吾ら7人が登壇。本イベントならではの登壇者が、渋谷の夜はこれからどうなっていくのか、特に“ナイトフェロー”制度について熱く語り合う夜となった。

2016年に風営法が改正されてから夜の街がどう変わってきたのか、というテーマからトークはスタート。現状は実験的に、また単発的にコンテンツが生まれてはいるものの、これから街づくりのVisionが定まっていないと言う問題点があるという。その点を議論する為に、アムステルダムやベルリンなどの世界の文化都市事例と比較して、「ナイトタイムエコノミー」と言うキーワードが挙げられた。

ナイトタイムエコノミーとは、夜18時から翌日朝6時までの活動のこと。(観光庁資料より)今まで見直されてこなかったこの時間帯にエンターテインメントを活性化する為にはどうすればいいのか、という議題で7人は盛り上がる。バブル期のナイトタイムを活性化させてきたCOAMT代表/TEAL Inc.代表・臼杵杏希子が、「(街も)時代に合わせて変わっていく、色んな価値観が共存していけばいいと思う」と話すと、登壇したメンバーの中では最年少のNEWSKOOL共同代表・鎌田頼人も、「自分のやりたい事がピンポイントで見つけられる時代だからこそ、それに合わせて街づくりをしていくのはどうだろうか」などと世代を超えた議論がなされていった。

参考:https://www.mlit.go.jp/common/001279567.pdf


©︎WHITE NIGHT WEEK


©︎WHITE NIGHT WEEK

そして、トークは規制とクリエイティブについて展開していく。金山は、「実証実験が目的になっていないか。その先にどんな文化を作っていくのかが重要」と問題点を指摘。成功事例が未だないが故に、物事の判断基準が定められておらずスピード感が足りていないのが現状のようだ。

さらに日本独自の伝統文化や食文化を取り入れていくのはどうかなどと、具体的なアイデアも議論では多く挙げられた。ミシュランの星の数が世界一なのにも関わらず、そのブランディングやプロモーションが他の国に比べて上手くできていないという問題点があると言う。それを乗り越える為にはどうすればいいのか様々な事業を行ってきた7人だからこそ話し合えるトークに参加者はしっかりと耳を傾けていた。

本日から3日間、同会場にてフリーカンファレンス&DJパーティが開催される。公式HPのフォームからフリーチケットを申し込むことによって無料で参加できるので、気になった方はチェックしてみてはいかがだろうか。


©︎WHITE NIGHT WEEK

<イベント情報>

「WHITE NIGHT WEEK」

日程:2019年11月5日(火)~2019年11月7日(木)
場所:東京・TSUTAYA O-EAST 5F特設会場

詳細は公式HPにて:http://white-night-week-shibuya.jp/#

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