ビリー・アイリッシュ、グリーン・デイのビリー・ジョーと対面「アドバイスは信じない」

左からビリー・ジョー・アームストロング、ビリー・アイリッシュ(Photo by Brad Ogbonna for Rolling Stone)



「ジャンルってやつには我慢できない」(アイリッシュ)

ー あなた方はどちらも、兄弟に教わる形で音楽にのめり込んでいきました。家ではどんな曲がかかっていましたか?

アイリッシュ:私は何でも聴いた。私の知ってる音楽は全部、両親と兄から教わったの。ビートルズ、グリーン・デイ、マイ・ケミカル・ロマンス、サラ・マクラクラン、ペギー・リー、あとフランク・シナトラとか。

アームストロング:ヒップホップを聴き始めたのはいつ頃?

アイリッシュ:11歳か12歳の頃かな。タイラー・ザ・クリエイターを聴いて、私はずっとこれを求めてたって感じたのを覚えてる。

アームストロング:あらゆる音楽に触れている君らの世代が、ジャンルを気にかけないのは素晴らしいことだと思うよ。

アイリッシュ:確かにあれは我慢できない!

アームストロング:何に我慢できないって?

アイリッシュ:ジャンルってやつ!

アームストロング:ジャンルを気にしないっていうのが気に食わなかったのかと思ったよ。

アイリッシュ:ジャンル分けが当たり前だった時代って、きっと大変だったんだろうなって思う。今は誰であれ、どんなジャンルにも挑戦できるから。今だってバリアが全くないわけじゃないけど、昔は他と違うことをやるのってハードルが高かったんじゃないかな。「こんなの変だ!」って感じる人が多かったと思うの。

アームストロング:今の状況は素晴らしいよ。最近は何もかもがすごいスピードで移り変わっていく。Instagramで写真を次々にチェックしていくのと同じ感覚で、世間は音楽を消費してると思う。(グリーン・デイにとって)全く新しいこの状況に、すごくワクワクしてるよ。レコード会社も必要ないってのは最高だね。好きな時に好きなものを出せるわけだからさ。ザ・ロングショット(アームストロングの別プロジェクト)の曲はSoundCloudに上げたしね。パンクだとかポップだとかヒップホップだとか、今は誰も気にしない。そんな住み分けはもう無意味なんだよ。

アイリッシュ:「ジーザス・オブ・サバービア」のビデオに出てる男の子とはどう知り合ったの?



アームストロング:彼(ルー・テイラー・プッチ)は『サムサッカー』っていうアートっぽいインディ映画に出てたんだ。あのビデオの監督のSam Bayerが見つけたんだよ。

ー 若い頃の自分に何かアドバイスするとしたら?

アームストロング:特にないな。っていうのも、若い頃の俺は誰の話も聞こうとしなかったからね。

アイリッシュ:私はアドバイスって信じないの。誰かからアドバイスをもらうと、私はまるで逆のことをやっちゃったりするし。私ってこれまでもずっとそんな感じだったの。自分とまったく同じ経験をした人なんて、この世に存在しないもの。(ビリー・ジョーとしての)人生を歩んだのは彼だけだし、他の人は誰も理解できない。いろんなことを経験した彼が今も正気で、いまだにゴージャスで、自分を見失ってないっていうのはすごいことだと思う。それに比べたら、今の私にはアドバイスする資格なんてないもの。



Translated by Masaaki Yoshida

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