ビリー・アイリッシュ、グリーン・デイのビリー・ジョーと対面「アドバイスは信じない」

左からビリー・ジョー・アームストロング、ビリー・アイリッシュ(Photo by Brad Ogbonna for Rolling Stone)



ビリー・ジョーがビリー・アイリッシュを好きな理由とは?

アームストロング:変に思うかもしれないけど、俺は自由を感じさせる音楽に惹かれるんだ。でもって俺は、君の音楽にまさにそれを感じるんだよ。新しいサウンドを使って自分をさらけ出している、そういう真摯さが感じられる。中にはジャズのように聴こえるものもある。褒め言葉になってるかな?

アイリッシュ:もちろん!

アームストロング:歌詞もすごくリアルだと思う。作り物ばかりに囲まれてるこの業界じゃ、それって重要なことだよ。

アイリッシュ:ありがとう。自分の音楽が受け入れられてることに、すごく驚いてるの。今ってみんな無関心で、音楽が何の役にも立たないような世の中だから。「bury a friend」について、ママとこう話してたの。「自分を抹消したい」みたいな歌詞の曲なんて、誰も見向きもしないだろうって。嘘じゃなくて、私は本当にそう思ってた。だからこそ、今の状況が不思議で仕方ないの。

アームストロング:あの曲で、君は死について歌ってる。それ以上にリアルなことなんてないよ。正真正銘の真実だからさ。幼いなりに曲を書いてた時、俺は20年後も歌っていられるような曲にしたいといつも思ってた。「バスケット・ケース」なんかは、正気を失うことについての曲なんだ。歳をとるにつれて、そういう感覚はますますリアルになってくる。色褪せないっていうのはそういうことだと思う。



アイリッシュ:そんな風に考えてたんだ。だからあなたは真摯に見えるんだね。

アームストロング:トレンドがやってきては去っていくのを、俺たちは嫌というほど見てきた。目の前に吊るされてる黄金のニンジンを無視することは容易じゃない。「時代遅れにならないよう、誰かの真似をするべきか?」.そう自問するたびに、俺はそれは絶対にダメだと自分を言い聞かせてきた。セルアウトっていう選択肢もアリだけど、俺はやっぱりリアルであり続けたい。毎朝鏡で自分の顔を見るたびに、俺は自分のことを誇りに思いたい。そう思うのは、俺が胸を張れないこともやってきたからなんだよ。

ー 1994年に『ドゥーキー』は1000万枚を売り上げました。当時のことをどう記憶していますか?

アームストロング:やれやれ。当時俺はまだ22歳だったんだけど、その頃に子供ができて結婚もした。あの年はいろんなことがありすぎて、マジで気が狂いそうになってた。音楽をやる上で、何もかもがそれまでとは比べものにならないスケールになってた。でも俺が本当にやりたかったのは、とにかく曲を書き続けることだった。そういう追い風の状況を利用してやろうとは思わなかったし、ペースを落として人生を楽しもうなんて考えたりもしなかった。後になって、「俺はあの頃楽しんでいたか?」って自問したよ。だってミュージシャンとしてブレイクする感覚って、一度しか味わえないものだからさ。それ以降は自分自身を退屈させないために、新しいものを作り続けないといけない。

アイリッシュ:それで、楽しんだの?

Translated by Masaaki Yoshida

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