ELOのジェフ・リンが語る、1978年の日本で出会ったボブ・ディランとの思い出

ELOの来日公演は残念ながらこの1978年の一回だけだが、ジェフ・リンは来日公演の可能性について、「いつどこでツアーをするかを決めるのは僕ではないので成り行きに任せるしかないけど、でも実現する可能性がないわけじゃない。長らく行っていない場所はたくさんある。オーストラリア、日本……。また是非行きたいと思っているよ。前回日本に行った時は楽しかったからね」と語っている。

さらに、日本のファンへのメッセ―ジとして以下のように語ってくれた。

「長年応援してくれてありがとう。初めて日本に行った時、いろいろな美しく素敵な場所へ行ったし、出会った日本の人々はみんなとても優しかったことをよく覚えている。プレゼントも沢山もらったし(笑)。他の国ではそんなことはないからね。日本にはたくさんのいい思い出があるから、また是非行きたいと思っているよ。今度日本公演があるとしたら、その時はまたボブ・ディランにも来てもらわないといけないね(笑)」



ジェフのアイデアが詰まった新作『フロム・アウト・オブ・ノーウェア』は、タイトル曲「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」が象徴するように、70年代中期のELOの匂いを強烈に放つ黄金期のELOに通じるような作品だ。この曲について最新インタビューでジェフ・リンはこう語っている。

「『From Out Of Nowhere』というタイトルはその言葉の通り、”どこからともなく降ってきた”んだ。タイトル曲もそうだった。あの曲の核となる部分が、どこからともなく現れて、それをそのまま弾いたらできたんだ。これはこのアルバム用に最初に書いた曲で希望と救いについての曲。誰でもほんの少し希望を持って、楽観的になることが必要なんだ。僕もそれに何度も救われてきた。その感覚がアルバム全体を通じて流れるテーマにもなっている」

アルバム収録曲は1970年代のELO黄金期、『オーロラの救世主』『アウト・オブ・ザ・ブルー』『ディスカバリー』時代を彷彿させるような、70年代ELOのテイストを前面に出した仕上がりになっている。一聴してわかるジェフ・リン節メロディ満載のタイトルトラック「フロム・アウト・オブ・ノーウェア」、甘く切ない「ルージング・ユー」、ELOの名曲を思い起こす「ヘルプ・ユアセルフ」、ELO時代からの盟友であるピアニスト、リチャード・タンディーのソロをフィーチャーした煌びやかな「ダウン・ケイム・ザ・レイン」、激しいロック・ナンバー「ワン・モア・タイム」、そして甘美なクロージング曲「ソングバード」まで全10曲、不変のELOサウンドがフィーチャーされている。 




ジェフ・リンズELO

『フロム・アウト・オブ・ノーウェア』
2019年11月1日(金)発売
日本盤のみ高品質Blu-spec CD2/解説・歌詞・対訳付

日本公式ページ:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/ElectricLightOrch/

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