YuNiが語るバーチャルシンガーの使命

キズナアイの存在

―アイさんとYuNiさんはupd8に参加する先輩/後輩ですが、今年はアイさんによる「透明声彩」のカバー動画が公開され、『A.I. Party! 2019 〜 hello, how r u? 〜』では共演も実現しました。YuNiさんにとって、アイさんはどんな存在になっているんでしょう?

今年の6月30日の『A.I. Party! 2019 〜 hello, how r u? 〜』のときに、初めてじっくりお話できたんですけど、実はそれからすごく仲よくしてもらっていて、いろんな悩みや相談ごとも聞いてもらっているんです。アイちゃんはめちゃくちゃ頼りがいがあって、本当に温かくて、まさにみんながイメージする「アイちゃん」という感じで……。好きです……!!



―告白みたいになってますよ(笑)。

(笑)。そもそもVの文化をつくって、広げてくれたのはアイちゃんなので、本当に感謝しているし、尊敬しています。でも、YuNiたちも頑張っていかないと、アイちゃんも安心できないと思うので、いつかYuNiもアイちゃんに何かを返せたらいいな、と思っています。

―『UNiON WAVE -evolve-』では、新曲も2曲披露されました。中でも10月6日に配信リリースされた「Beautiful World」は、どんな曲にしたいと思っていたんでしょう?

「Beautiful World」は、デビュー曲の「透明声彩」や「Winter Berry」をつくってくれたYUC’eさんに楽曲をお願いしたんですけど、前回の「Winter Berry」が冬の曲だったので、今回は「別の季節の曲を書いていただきたいな」と思っていました。最終的に、「春」「夏」「秋」「冬」の4曲をセットにできたらいいな、と考えていて、今回はちょうどライブも秋だったので、まずはYUC’eさんに「秋の曲をつくっていただきたいです」という相談をしました。

―それでストリングスを加えた、少し落ち着いた雰囲気の楽曲になったんですね。

秋って、どこかノスタルジックな雰囲気の季節ですよね。なので、そのイメージに合うような、「ちょっと大人っぽい曲にしてください」とお願いしました。YUC’eさんは、デビュー曲の頃からかかわってくれているので、最初に曲のテーマを伝えて、作曲してもらった時点で、「流石YUC’eさん。YuNiのこと、完全にバレてる……」って思いました(笑)。ただ、最初にYuNiから、「ファルセットを使わない(=最高音を出さない)曲にしてほしいです」と伝えていたこともあって、最終的にはもう少し、終盤にかけて盛り上がるような曲に調整してもらいました。レコーディング当日も、YUC’eさんが「ここの音階、ちょっと変えていいですか?」と言っていろいろと調整してくれたり、英語の歌詞のパートで苦戦するYuNiを見て、英語がペラペラなYUC’eさんが笑ったりする瞬間もあって……(笑)。スムーズに、楽しく作業が進んでいきました。そして、最後のコーラス部分では、YUC’eさんもブースに入って一緒に歌ってくれて。これは本当に嬉しかったですし、「お客さんと一緒に歌える雰囲気にしたい」と言って、YUC’eさんが出してくれたアイディアでした。『UNiON WAVE -evolve-』では、実際に会場でみんなが歌ってくれて、すごくいい思い出になりました。

―曲が終わっても、会場一体になってアカペラでコーラスを歌う様子が感動的でした。

あの部分は、実は完全にアドリブだったんですよ。みんなが一緒に歌ってくれる姿を見ていたら、「終わってほしくない!」と思って、とっさに続けてもらうようリクエストをして。あとで音響の方に、「もうちょっとで次の準備をするところだったよ!」って言われました(笑)。でも、目の前でみんなが声を合わせてくれたことが、本当に嬉しかったんです。

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