Perfume、LINE CUBE SHIBUYAこけら落とし公演全8日間完遂

今度はどこからともなく白い帳が降り、そこに蛍のような無数の仄かな光が宿る。やがてそれは揺らめくオーロラに。始まったのは「Dream Land」だった。これを聴くのは2013年の東京ドームのラスト以来ではないだろうか。ディムライトのなか3人は、せつないメロディをひたむきに歌う。ふと、「このわずかな光を、君は光と感じられるかい?」と問いかけられている気がした。それは、テクノロジーと共存してきたPerfumeからのあえてのアンチテーゼのようでもあった。どんなデータの蓄積にも勝るのは、3人の心に蓄積されているけっしてデータにはできないもの。それこそが光なのだ、と、ハッと気づく感動のラストシーン。もしかしたら、そこにすべてを集約するための「Reframe」だったのかもしれない。



「過去と深く向き合ってより愛おしく思えるようになりました。みんながそれを受け止めてくれるから、また新しい挑戦ができます」とかしゆか。「結成20周年。どこも否定せず、全部ひっくるめて新しいPerfumeになれてることに喜びを感じてます」とのっち。「テクノロジーを冷たく淋しいものに感じるかもしれないけど、あれも一個一個人間の手でプログラムされたもの。未来はきっと温かいものになっていくと信じていきます」とあ〜ちゃん。3人の近い将来の夢は、日本のファンのみならず海外のファンも足を運びやすくなるような常駐公演だという。8日間の「Reframe 2019」は、そこに向けての確かな第一歩となった。

Rolling Stone Japan 編集部

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