眉村ちあきLIQUIDROOMワンマン公演、ライブには愛をぎっしりと詰めて

初披露となった「壁みてる」は、休みの日にはする事がなく壁を見ているという眉村のエピソードがジャジーなトラックに乗る不思議と癖になる新曲。ただただ盛り上がるだけではない、同じ目線に立つ眉村がいるからこそ会場に一体感が産まれる。初披露にも関わらずコールアンドレスポンスもバッチリ決まり盛り上がった。「この曲を聞いたら好きな人が想像できると思う。私はマユムラー(ファンの総称)のことを考えながら作ったから、受け止めてね!」と言うと、新曲「顔面ファラウェイ」を初披露。ファラウェイは“fly away”という意味とのこと。キュートな愛を歌い上げる真っ直ぐなギターロックだ。そこから「インドのりんご屋さん」で一気にフロアは躍り狂うと、「開国だ」で一転会場の空気を変え、「おじさん」へと繋がっていく。その圧倒的な表現力に大きな拍手が送られた。


Photo by 原田夕季

新曲「あたかもガガ」では、珍しくギターソロもあり会場がその世界観に圧倒され入り込んでいったように見えた。眉村自身もその空気を変えるかのようにサンタ衣装を脱ぎ捨てると、会場に明るい空気が戻り「メソ・ポタ・ミア」で再び盛り上がりを取り戻す。最後は、アカペラから始め「大丈夫」でライブ本編は終了した。

アンコールの拍手が巻き起こる中、重大発表として何かがスクリーンに流れるも真っ白なスモークで肝心の文章が隠され見えないというまさかの演出も。その後改めて、1月13日に東京・TSUTAYA O-EASTにて「ちのてきこえん! 第704回 渋谷編」が開催されることが発表されている。

そして、「奇跡・神の子・天才犬!」が流れるとライブが再開。「本気のラブソング」でファンへの愛を歌うと、「どうしても帰らなきゃいけないから、最後の曲やる!」と「ピッコロ虫」を披露しライブは終了。かと思われたが、眉村に負けないくらい観客もまだ帰りたくないと想いが溢れWアンコールへ。眉村も嬉しそうに再登場し「ビバ☆青春☆カメ☆トマト」で最高に盛り上がりライブは終了した。

眉村はもちろん、観客全員を巻き込んで思い切り楽しんだ今回のライブ。初披露となった新曲はただ盛り上がるだけではない感情の込められた曲としてライブを彩っていた。そんな様々な要素が、今後の活動を位置付けていく重要な1日であったように思う。 



<イベント情報>

眉村ちあき
「ちのてきこえん! 第704回 渋谷編」

2020年1月13日(月)東京・TSUTAYA O-EAST
時間 OPEN 18:00 / START 19:00

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE