BEYOOOOONDSは孫を見ているよう(広瀬)―「ハロ!ステ」で初期の練習の様子を拝見したんですけど、最初は本当に大変だったんですね。井上:そうですね(笑)。
広瀬:この前、「猪突猛進」のリハーサル映像を見たんですけど、すごく申し訳ないんですけど、玲音ちゃんのボイパも私たちのアカペラもびっくりするほど下手なんですよ。
井上:あはは!
広瀬:でも、そのときは「イケてるやん!」って思ってたんですよ。「ハーモニーもいいし、ボイパもカッコいいし、めっちゃいいんじゃない?」って。だけど今見ると、「いや、コーラスはバラバラだし、ボイパも全然聞こえないし、なにこれ?」って思ったぐらいで。でもそれは経験を積み重ねたことでボイパに対する耳だったり、和音に対する耳が成長したからこそ思うことなんだなって。
―ハーモニーに対する意識は相当成長しているでしょうね。それでは今、近々で目指していることは何かありますか?広瀬:一番はこのアルバムをたくさんの方に聴いていただけるように頑張ることですけど、こぶしファクトリーは今年5月に単独のホールコンサートができたので、さらに大きなステージに立てるように……まだ予定はないんですけど、そうなりたいですね。あと、私たちはハロー!プロジェクトのなかでデビューした順番で言うと、真ん中よりも上のグループになるんですよ。先輩よりも後輩のほうが多くて。
―ああ、もうそんなになるんですね。広瀬:なので、BEYOOOOONDSだとか、最近各グループに入った新メンバーにしっかり背中を見せられるような存在になっていくことを今、頑張らなきゃいけないなって思ってます。
―時の流れって早いですね!井上:早いですね(笑)。
広瀬:こぶしファクトリーはもうすぐ結成から5年経つので、「わ、もう5年か……!」っていう気持ちが強いです。
―そうやってどんどん新陳代謝が起こっていくなかで、みなさんの気持ちはどう変わってきてますか?広瀬:こぶしファクトリーができた3カ月後につばきファクトリーができて、そのあとも先輩グループに少しずつ新しいメンバーが入ってきたときは、正直、「私たちも負けてられない!」っていう気持ちが大きかったんですよ。つばきファクトリーに負けないように自分たちの強みを出していかなきゃ、みたいな。でも、BEYOOOOONDSぐらいになると、私はもう、孫を見てるような気持ちになるんですよね。
―孫⁉広瀬:娘とか妹とも違くて。BEYOOOOONDSはハロプロ研修生上がりの子が多いので、ソロパートをもらって頼もしく歌ってるのを見ると、「え、あんなにちっちゃかったのに!」っていう気持ちになっちゃって。私たちがホールコンサートをすることができたり、レコード大賞で最優秀新人賞を取れたのはハロー!プロジェクトの先輩方が切り開いてくださった道を辿って頑張ってきたからということが大きいので、BEYOOOOONDSとか、モーニング娘。さんの15期メンバーとか、アンジュルムの橋迫鈴ちゃんぐらいの年の差になると、「負けてられない」っていう気持ちは少しで、「大きくなったねえ!」っていうほうが強くて。だから同じフィールドに立つんじゃなくて、BEYOOOOONDSとかがもっと羽ばたいていけるように、私たちが先を行って、道を切り開いていきたいですね。もう、みんなかわいくて仕方がないです(笑)。
井上:私は人見知りな部分があって後輩と話すことがあまりないし、パフォーマンスで見せていくしかないと思うので、私たちが先輩方の背中を見ていたように、自分たちの背中を見て憧れられるような人間でありたいなって思います。
広瀬:私たちが上とか、後輩だから下っていうことじゃなくて、ただ先を歩いてあげたいっていう。それはもちろん、自分たちのためでもあります。
Photo by Yoko Yamashita
<INFORMATION>
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こぶしファクトリー ライブツアー 2019秋 〜Punching the air!〜
10月26日(土)福岡・DRUM LOGOS
11月2日(土)鹿児島・CAPARVO HALL
11月3日(日)熊本・B.9V1
12月16日(月)東京・渋谷クラブクアトロ
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