SUBLIME WITH ROME来日目前、メンバーが語った「SUBLIMEから学んだ無限の可能性」

スカっぽいリズムはアメリカじゃ人気がない

―新曲は既にライブでやっているそうですが、観客の反応はいかがですか?

いい感じだよ。曲によっては既に歌詞も覚えてくれて、昔の曲に負けないくらい大声で歌ってくれるからね。特に「Wicked Heart」、「Light On」、「Black Out」辺りは反応がいいかな。俺自身は「Spiderweb」がウケると期待してたんだけど、どういうわけかスカっぽいリズムはアメリカじゃ人気がなくてね。レゲエほどはウケないんだ。アメリカ以外の国だと、途端にスカが大ウケですっごく盛り上がるんだけどね。



―新曲も増える中で、SUBLIME時代の「Wrong Way」「Date Rape」「Santeria」などもいまだにライブを披露してますが、楽曲に向き合う上で何かしら変化が出てくるものですか?

俺にとっては新曲もSUBLIME時代の楽曲もプレイする上での気持ちは何も変わらないんだ。どっちが余計に興奮するとか、そういうのもなくてね。俺にとってSUBLIMEのレガシー・ソングを演奏するのはパーティ感覚なんだ。リスナーとして昔からずっと大好きだった曲ばかりだからね。それを自分でプレイするようになってから既に10年が経っているし、演奏そのものは楽勝なんだよ。その曲に相応しいエネルギーを表現することに専念すればいいだけだからね。一方で新曲は自分自身を投影して書いたものだから、プレイしながら曲を書いていた時の気持ちが生々しくよみがえってくるから、また違う緊張感と集中力を伴うものなんだ。まあ、どっちも楽しいものだよ。

―SUBLIMEというバンド名を冠していくにプレッシャーを感じることもなく?

それも別にないね。そもそも俺ほどのSUBLIMEファンはいないってくらい大好きだから。SUBLIME WITH ROMEはあのSUBLIMEでないことを、俺が一番わかってるんだから。俺はただあのバンドに関連したことをやっているだけで、それをとても光栄に思っているんだ。そして俺たちのファンはきっとSUBLIMEと同じようにこのバンドを愛してくれている。そう俺は信じてるよ。

―あなたは音楽だけでなく、SUBLIMEのライフスタイルに憧れていたと話していましたが、あなたがこのバンドで届けたい最大のメッセージというと?

果てしない可能性だよ! 本当にそれに尽きる。でっかい夢を持っていい、変わったっていい、こういう音楽の本質はそこにある。エリックはいつかロックスターになりたい、スーパースターになりたい、という夢を叶えた。俺もSUBLIMEのおかげでいろんな可能性が拓けて、音楽だけでなくこの業界でいろんなことを覚えて、より広い世界を知って、家族を持つことができた。可能性は常にそこにあるんだから、広い心を持って、前向きに取り組んでいくだけでいいんだ。俺の人生もクソみたいなことが山ほどあったけど、それも含めて生きてることに感謝する前向きさが大事だね。それがこのバンド全員が心がけているメンタリティだと思うよ。自分に正直に、嘘のない生き方をすることさ。

―あなた自身、今抱いている夢はありますか?

昔は世界征服!とか言ってけど(笑)、今はもっと家族と過ごす時間を持ちたいと思ってるよ。ようやく自分に自信を持てるようになってきた俺を支えてくれている大事な人たちと、もっと一緒にいたいと思うようになったんだ。

―では、最後になりますが、あなた方のライブを待っている日本のファンにメッセージをお願いできますか。

日本は大好きで、一番好きな国かもしれないね。妻も日本を愛してやまないからさ。残念ながら今は妊娠中なんで、来年は一緒に行く予定にしてるんだ。とにかく、俺たちを日本というと美しい国に招いてくれて嬉しいよ。日本のパンク・ファン、ロック・ファンに心からの愛を!

<INFORMATION>


SUBLIME WITH ROME
10月21日(月)東京・渋谷duo Music Exchange
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET ¥7,000(税込/All Standing/1ドリンク代別途必要)
問:クリエイティブマン:03-3499-6669
https://www.creativeman.co.jp/event/sublime-with-rome/

Translated by Kazumi Someya

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