若き日のミック・ジャガー、年金計画を真剣に考える

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ミック・ジャガーが60代になったらストーンズでは歌っていないだろうと考え、年金について熟考したことがあったと、バンドのかつての会計士が語った。

若い頃のミック・ジャガーは、自分が70代になってもロックし続けているとは思わなかったらしい。ローリング・ストーンズのかつての会計士によると、ジャガーは若い頃に年金計画の可能性を相談したことがあった。

「ミックがケネディー空港で飛行機の搭乗を待つ間に彼とミーティングしたことがあった。そのときの話題は年金の計画だった」と、マイヤーズがローリングストーン誌に語った。「学業を捨ててローリング・ストーンズに加入する前の彼はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んでいたから、年金計画は良いアイデアだと知っていた。特に、彼は60歳になったら歌っていないと思っていたからね。まして76歳なんて。当時のミックは今と同様に非常に頭の切れる男だった。それこそが彼が今でもロックンロールを歌い続けている理由だよ」と。

マイヤーズがストーンズの会計士を務めていたのは、彼らがイギリスでブレークし始めた1964年だった。当時の彼らはバンドとして成功を収めており、「現金のない金持ち」状態で金銭が循環しておらず、抜け目のないジャガーはこの上り調子が永遠に続くはずがないと考えていた。

マイヤーズはこのときの話し合いについて、10月4日に出版された新しい自伝『Hunky Dory (Who Knew?)(原題)』で掘り下げている。この本では、年寄りになってもロックバンドで歌い続けているとジャガーが言ったとき、彼もマイヤーズも「あり得ないと大声で笑った」と述べられている。

現在83歳のマイヤーズは、長い間音楽業界で会計士の仕事を続け、ビートルズのアップル社、キンクス、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイと仕事をしてきた。会計士を引退後は演劇や映画のプロデュース業に転向し、最新の仕事はジョディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ』の制作総責任者である。

Translated by Miki Nakayama

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