物議を醸した映画『ジョーカー』、全米が本作に震撼した理由

先週公開した映画『ジョーカー』(Niko Tavernise/Warner Bros)


『ジョーカー』がうっぷんの溜まった若い白人男性に過剰に同情し、称賛まがいのスポットライトを当てていると感じる映画評論家はローソン氏だけではない。タイム誌の映画評論家ステファニー・ザカレック氏も同じような論評を展開し、『ジョーカー』を「過激で、無責任と言っても過言ではない」と称したうえで、隣人とのロマンスのくだりはフレックを「非自発的独身者の守護聖人」に祭り上げるためのサブプロットだと述べた。トッド・フィリップス監督はフレックを自殺願望のある狂人ではなく、むしろ負け犬のアンチヒーローもどきに仕立てることで、同じく疎外され、暴力的衝動を行動に移したいと願う若い白人男性の現状に過剰に同調していると、ザカレック氏は非難する。「この作品は、アーサーを英雄化し、美化し、彼の暴力的な行動に対しては白々しく首を横に振っている」とザカレック氏。

Translated by Akiko Kato

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