ラッパ我リヤが語る『ヒプノシスマイク』の面白さ

昨年11月に開催された3rdライブ「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」にゲスト出演したラッパ我リヤ。左がMr.Q、右が山田マン。 ©Kenta Kumei

『ヒプノシスマイク』の曲には、ヒップホップ界の一流クリエイターたちが携わっている。シンジュク・ディビジョン、麻天狼の「Shinjuku Style ~笑わすな~」の作詞/編曲を手掛けたのがラッパ我リヤ。Mr.Qと山田マンに『ヒプマイ』の魅力を聞いた。

「俺らの普段の工程と変わらない作業だった」

ー2人は『ヒプノシスマイク』というプロジェクトを、どんな風に捉えているんですか?

Mr.Q ライブもそうですけど、『ヒプノシスマイク』の音楽は、基本的にバトルライムですよね。僕らが95年に出した「ヤバスギルスキル」も大きく捉えればバトルライムですけど、それと一緒で、「俺がカッコいいんだ」「こっちの方がすげえぞ」という男の子的な世界観で。そのうえ声優さんがやっていることもあって声もいい。ミクスチャーされたものがミクスチャーされる中で出てきたものという感じがします。

山田マン たとえば95年ぐらいだと、俺もQもレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが大好きで、我リヤでもハードコア・パンクの人たちと一緒にセッションをしていて。だから、今回話をいただいたときも「面白そうだね」と思ったんですよ。今の時代、ロックでもポップでもラップが当たり前になってて、みんなラップをしてるけど、「何かいまいちだな」というものも多くて。「俺らがリリックを書いたら、もっとやべえ曲ができるのにな」とも思っていたんです。だから今回、『ヒプノシスマイク』の世界観にウチらのバイブスを入れられたのは楽しかったですね。



Mr.Q 自分たちが関わった人たちがオリコンで1位を獲ったということも含めて、自分たちにとっても印象的なトピックになりました。それに、ライブもすごく盛り上がってて、ファンの子たちが『ヒプノシスマイク』が好きなのが伝わってきたんですよ。

山田マン すげー熱気だったよね。

Mr.Q ラッパ我リヤがこれまでやってきた人たちと種類は違うけど、このプロジェクトに関わっている人たちがみんな力を入れてやっているし、「適当にやってない」ということをすごく感じます。

山田マン それもあって、うちらもすんなり詞を提供するモードになりました。DJ TOSHIも一緒にこすったりして、普段の工程と変わらない作業でしたね。

Mr.Q うん、そうだね。俺らもストレートに石をぶつけたし、それを彼らが受け取ってくれて、さらに加速させてぶん投げてくれたような感覚で。録った時点で彼らの曲になっているのを感じました。絡ませていただいているシンジュク・ディビジョンの麻天狼がキングになったのもよかったですね。

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