全米調査で300万人の女性、初体験はレイプだったと告白

さらに、ホークス博士は今回のデータが、国家レベルで性暴力に対する認識を高めたとされている#MeToo運動以前に集められたものであることも指摘する。被験者が#MeToo後に調査を受けていたなら、女性たちは自分が経験した暴力について、または初体験がレイプであったかについて、もっと安心して告白できたはずだと博士は言う。「私が耳にした他の研究と、今回の研究に関する私個人の意見として、女性は同意のない性暴力またはレイプに関する自らの体験を語る自信と力を感じています」。

博士の発言を踏まえると、今回の研究は、強制的な性的関係開始の横行の実情を示すというよりは、長年にわたって性的暴行の報告を困難にしてきた烙印と恥の役割を浮き彫りにするものである。時とともに烙印が和らぎ、文化的な気づきの向上と#MeToo運動の力により、今後の性的暴行の報告件数がどれくらい増加するかはわからない。だが、ホークス博士が指摘するように、いま、私たちの手元にある数値が問題の実態をほんとうに反映していないかもしれない、という可能性と対峙するのは極めて重要なことなのだ。

Translated by Shoko Natori

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