iPhone 11の全貌と、新たな配信サービスApple TV+の詳細

イベントで新製品を発表するAppleの最高経営責任者ティム・クックTony Avelar/AP/Shutterstock

2019年9月20日に発売予定の新しいiPhone 11は、背面に3基のカメラを搭載し、新たに『Super Retina XDR』有機ELディスプレイが採用される。新たな配信サービス「Apple TV+」の詳細も発表された。

Appleは2019年9月10日(米現地時間)、iPhoneの新モデル『11』の全貌を明らかにした。ラインアップや機能的にはiPhone Xから劇的な変化はないものの、Apple信者に新しいデバイスへ乗り換えようと思わせる何かがある。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は10日朝、カリフォルニア州クパティーノにあるApple本社敷地内のスティーヴ・ジョブズ・シアターで行われた秋のイベントで、iPhoneの新ラインアップを公開した。

9月20日に発売予定のiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxは、1基でも2基でもない、何と3基の背面カメラを搭載。さらに『Super Retina XDR』と名付けた超高輝度の新しい有機ELディスプレイも採用している。同ディスプレイは200万:1のコントラスト比を実現し、ドルビーヴィジョンとドルビーアトモスに対応している。

各カメラは12メガピクセルの解像度を実現。トリプルカメラには焦点距離26mmの広角カメラのほか、12MPの超広角カメラを採用し、広々とした風景、コンサートやフェスティバルのシーンを捉えるのに最適だ。セルフィーカメラもまた7MPから12MPへとアップグレードされ、4Kビデオでビューワーやフォロワーとさらに近く親密になれるだろう。

Appleによると、iPhone 11にはより高速かつ効率的なA13 Bionicチップを採用し、iPhone XRと比較して1時間程度バッテリー駆動時間が伸びるという。また、特徴的なFace IDによる顔認証も30%スピードアップし、かつ顔を認識する角度や距離も広がっている。

Courtesy Apple

ディスプレイサイズは従来と変わらず、iPhone 11 Proは5.8インチ、Pro Maxは6.5インチとなっている。残念ながら3.5mmのヘッドホンジャックが復活することはなく、外出時に通話したり音楽を聴く際はワイヤレスセットを使うしかない。

カラー展開はスペースグレイとシルバーに加え、『ミッドナイトグリーン』やゴールドなども用意している。また、両モデルとも64GB、256GB、512GBの容量が用意され、予約注文は9月13日から受付開始される。Appleとしてはクリスマス商戦の先陣を切りたい構えだ。Amazonではもう、iPhone 11用ケースを販売開始している抜け目ない業者もいる。新しいiPhoneの価格は699ドルから(米国)と、ここ数年では『最安』のiPhoneとなっている。

Translated by Smokva Tokyo

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