―ちなみに、なんでこんなにもいろんな人にフィーチャーされると思いますか? すごい顔ぶれと人数ですよね。BJ:自分の音楽性が幅広いっていうのが前提にあると思う。それを理解している人が自分を求めてくる。アフロジャック、トラヴィス・スコット、カニエ・ウェスト、ソランジュが一緒にやりたいって言ってくるのは、僕がひとつのスタイル以上のことができるシンガーだってことを理解しているし、それをすることで僕も彼らもお互いに成長できると思っているんじゃないかな。そして、僕はそれをやることで、さらに音楽の幅が広がっていくから、確実に成長の助けになっているんだよね。彼らはみんな僕の音楽がどういうものなのかわかってくれているんだ。それは嬉しいことだよ。
―今、シンガーとして目標とか、課題とかありますか?BJ:音楽的にはないね。演技に関してはあるかな(笑)。
―ははは、ステージでも俳優みたいに見えるくらいかっこいい振る舞いをしていましたよね。BJ:そう? ステージではありのままだよ。隠し事なく全部さらけ出してる。ちょっとズルして適当に歌ってみたりとかそういうのができたら楽なんだけど、僕にはそれができないんだよね。
Photo by Yuma Totsuka―ライブで曲間にしっかり曲のストーリーを説明したり、客席に話しかけたりする姿勢にはすごく説得力があるし、その振る舞いもかっこよくて。チャーチでの牧師とか、コンテンポラリーゴスペルのアーティストとか、そういうものと繋がっているのかなとか思っていました。あなたはもともとコンテンポラリーゴスペルのシーンでも活動してましたし。BJ:チャーチみたいにしようとは思ってないけど、それを言われるのは嬉しいね。僕がチャーチに行くことで元気になったり、勇気づけられたり、愛を感じたりしたように、ポジティブな気持ちを自分のショーに来た時も感じてほしいというのは常に思っている。僕は神じゃないし、牧師でもないけど、僕は自分のショーに来た人たちにはエネルギーをチャージしてほしいんだ。
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