高橋しょう子がギタリストになった理由

ギターを弾く高橋しょう子(写真=本人提供)

セクシー女優・高橋しょう子の音楽連載コラムがスタート。1回目はギタリストでもある彼女がギターと出会うまでを回想した。

私は仕事中に音楽をよく聴く。BOSEのワイヤレススピーカーを持っているので、ヘアメイク中やグラビアの写真撮影をする時に、必ず音楽を流す。ファンイベントの時も、私が選曲したプレイリストを流している。

プライベートでは、クラブやライブハウス、音楽フェスに足を運ぶ。そこで新しい音楽と出会う。セッションが楽しめる音楽バーにもよく通う。昔のロックやR&Bの曲を演奏する年齢層が高い人達と一緒にプレイしたり、音楽の話をたくさんする。詳しい人と話すのは一番勉強になる。Apple Musicのプレイリストをチェックしたり、ジャンルごとに新しいバンドやアーティストを探すこともある。知らない音楽が流れると、Shazamを使って調べたりしている。

私が初めてライブハウスに行ったのは14歳のときだった。当時流行っていた、バンド漫画『NANA』のコピーバンドをやっている友達のライブを観に行ったのがきっかけで、その後ライブハウスに通い始めた。それまで特に音楽に興味はなかったが、NANAでロックが好きになった。

自分でロックをするにはギターが必要だと思い、最初に1万5000円の赤色のIbanezの初心者ギターセットを購入(シールドやピックが付いてるもの)。女子は赤いギターのイメージがあったので、購入時は絶対に赤にすると決めて親と楽器屋に行って選んだ。教則本も買って、学校帰りなど時間を見つけては練習をしていた。当時の私は中学生で「ギターを触ってる自分がカッコいい」と思い、密かに自惚れていた記憶がある。ただ最初はやっぱり難しく、人前で演奏する目標もなかったので、楽しさがまったくわからなかった。

高校生になった私は秋の文化祭に出演したくて、同じ学年の女の子で集まり、『けいおん!』のコピーバンドを組んだ。目標達成のため、田舎のボロいスタジオに入って一生懸命練習した。しかし演奏がヘタ過ぎて先生に認められず、文化祭に出ることが出来なかった。そのままバンドは解散。目標を失った私は、学校以外でメンバーを探そうと思い、ネットの掲示板やスタジオに置いてあるメンバー募集のメモにコンタクトを取り、メンバーを探し始めた。

当時はボーカルを目指していたので、ボーカルを探してる人に連絡した。連絡したギタリストと会い、その人の知り合いのドラマーとベーシストと一緒にCoccoの曲をスタジオで演奏した。それがきっかけででCoccoの曲を聴くようになり、音楽というものに衝撃を受けた。 ギタリストが年上だったのもあり、私の世代が聴かないような曲を好きになった。当時、周りの同級生が聴いていたJ-POPを聴いていただけだったので、他のアーティストの曲を聴いた時はとても衝撃だった。

そのバンドは結局解散してしまうのだが、ドラマーの人がやっていたもう一つのバンドのライブを観に行った。ライブハウスに魅力を感じ、ステージに立ってライブをしたいと思った。

そしてまたメンバーを探し始めた。すぐに見つかり、私を含めたツインボーカルでHIGH and MIGHTY COLORのコピーバンドをすることになった。そこで激しい音楽に出会い、やっと自分の好きなジャンルに出会えた。ライブハウスで初めてライブをした。高揚感を感じ、個人的に最高のパフォーマンスが出来たと思った。

しかしライブ後のミーティングで、「今後の方向性として女ボーカルはいらない」と言われクビになった。自分のことを最高のボーカリストだと勘違いしていた自分はショックが大きすぎて、それをきっかけにボーカルを諦めた。

私はギターを持ち、それから一切歌うことはなくなった。

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