シド、インタビュー「16年で積み上げてきたものを削ぎ落とし、また組み立てている」

9月4日(水)に最新アルバム『承認欲求』をリリースするシド




―楽曲制作については、Shinjiさんが「承認欲求」と「手」、「see through」、「淡い足跡」を作られていますが、これらの曲で意識された部分はありますか?

Shinji:曲を先に作っているんですけど、すごく意識して作った曲は「手」ですね。「承認欲求」は割とスーッと出てきたんですけど、「手」に関してはゲームの中の広大なフィールドを歩いてる序盤の風景。そういうイメージからどんどん広げていった曲で、サビとか割と壮大な感じになるんですけど、結構時間をかけて作りましたね。

―「承認欲求」を聴かれて、マオさんは先ほどおっしゃってたSNS社会の歌詞がすぐに閃かれたんですか?

マオ:逆でしたね。こういうポップな曲なので、ポップな歌詞を最初は載せたくなった。けど、そのまんまポップな歌詞にするのは自分の今やりたいことと違うなって思って、何回も何回も聴いてたら、出てきましたね。

―全体的に柔らかい曲が多いアルバムの中で、明希さんは2曲目の「Blood Vessel」と8曲目の「Trick」を作られています。これらの曲は疾走感のあるアッパーチューンですけど、他の楽曲とちょっと違う曲風にしようと考えたんでしょうか?

明希:曲のできた時間軸が結構バラバラなので、他の曲との兼ね合いを考えてっていう感じでもなかったんですよね。例えば「Blood Vessel」は、シドの持ってる楽曲のスリリングさとか緊張感というのが、こういうジャンルで出せるんじゃないかなと思って作りました。ラウドミュージックみたいなスリリングさよりも、こういう早いシャッフルのスイングの曲、迫り来る狂気な感じの方がシドらしいのかなって思って。H ZETT Mさんっていう素晴らしいピアニストの方の力も借りて、さらにスリリングさが増しました。


シド最新アルバム『承認欲求』通常盤 ジャケット写真

―「Trick」はいかがでしょう?

明希:「Trick」で聴いて欲しいのは、コード感や転調感で押し切るところですね。その上にステイなリフがずっと乗ってるっていうような感じです。今までの作り方だと、メロディを基準にコードを合わせることが多いんですけど、今回はコードを推した中にメロディを合わせていきました。メロディで考えたら、他のコードの方がいいのかなっていう部分も、あえてオケ寄りのメロディにしたり。こういうアプローチはあんまりなかったかもしれないですね。

―明希さんって、80年代とか90年代のハードロックがお好きですけど、ご自身作曲の楽曲では、結構ピアノのサウンドとかも入ってますよね。

明希:元々楽器を始めたきっかけがピアノなので。曲にピアノを入れるっていう発想は自分の中では王道というところはありますね。「君色の朝」とかは、最初のピアノのフレーズとかはなんとなくイメージして作っていましたし。「涙雨」に関しては、割と初期からあった曲だったりするんですよ。それを今の自分たちの表現の仕方でやってみたらどうかなって思って。アレンジをもう一回考え直してメンバーに提示したら、この形になったみたいな。過去に作った曲と最近作った曲と混在してますね。

―ゆうやさんは4曲目「デアイ=キセキ」と6曲目「ポジティブの魔法」を作曲されていますね。「デアイ=キセキ」はハンドクラップとかも入っていて、9月から始まるホールツアーを考えたときにすごく映えそうな曲だなって思うんですけども。

ゆうや:意識してますね。そのノリもそうですけど、サビでずっと同じこと言ってたり。意味の多さを置きすぎないサビだと、考えたりする間も無く、自然と身体を動かせる曲になるのかなっていうイメージで作りました。

―「ポジティブの魔法」は、一転してアコースティックな編成でしっかり聴かせる曲ですね。

ゆうや:これはライブとかは何も考えてなかったです(笑)。オリジナル音源の段階でアコースティックな曲がシドになかったので、あったら面白いかなーって。

―そういったアコースティックな曲を持ってこられた時は、皆さん驚いたりされたんですか?

マオ:今までもっといろんな変わった曲がいっぱいがあったので、そんなに驚きはしなかったですね。逆に景色が見えたなっていうか。曲順はこの辺にしようとか、こういう感じで演奏したいねとかイメージが湧きました。

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