サマソニ現地レポ B’zが「ホームグラウンド」の20周年を圧巻のライブで飾る

B'z(©VERMILLION)



サマソニがB’zにとって唯一のホームグラウンドフェスである理由

終盤にさらなる熱狂を作り上げたロックナンバー「juice」では、クールなジャズファンク調の間奏でスタジアムを埋め尽くしたオーディエンスとコール&レスポンスをして、ラストは「さまよえる蒼い弾丸」での稲葉のロングシャウトでフィニッシュ。30年を越えるキャリアの凄味と、新しいメンバーとのフレッシュな演奏を楽しむロック少年の心が同居したような、実に清々しいステージだった。

ライブが終わってあらためて感じたのは、サマソニがB’zにとって唯一のホームグラウンドフェスだということ。その理由は、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のひたちなかや、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」の石狩に対して、マリンスタジアムは勝手知った会場だというのがひとつ。そして、それ以上に大きいのが、B’zとサマソニの歩みのリンクだ。最初にも書いたように、サマソニには海外の有望株をいち早く日本に紹介するという顔がある。しかし、その一方で、ノンジャンル化によってオーディエンスの間口を広げ、フジロックとはまた別のやり方で、日本におけるフェスの可能性を切り開いてきたのもサマソニである。

例えば、かつては「アイドル枠」的な見られ方もしていたPerfumeが、今年コーチェラに出演し、サマソニでも堂々MARINE STAGEに出演と、今ではロックファンからも一目置かれているのがわかりやすい。B’zもかつては「ハードロックがベースにありつつ、ミリオンを連発するJ-POPのトップランナーでもある」という立ち位置が孤高過ぎて、どの枠にも当てはまらない時期があったように思う。しかし、自らの信じる音楽を作り続けながら、少しずつ活動の幅を広げる中で、B’zとサマソニは交わることとなった。

B’zがサマソニに初出演した2007年は、まだ「B’z?」という懐疑的な目線が強かったかもしれない。しかし、今ではいろんな音楽をフラットに楽しむ幅広い世代のリスナーが、それを叶えてくれるサマソニという場所で、日本のトップランナーであるB’zを純粋に楽しむという環境が整った。この日のライブはそれを確かに証明していたと言っていいだろう。やはり、サマソニはB’zにとって唯一のホームグラウンドフェスなのだ。

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