ハリウッドザコシショウ、狂気の「芸」が生まれた背景と10年続けた動画投稿

 

お笑いの中で息づく音楽センス

─音楽についても聞きたいんですけど、ザコシさんの好きな音楽は?

ザコシ:テクノが好きです。スマホの中に入っている音楽も特定のテクノ系のアーティストしかなくて。ただ、フジロックは、バイきんぐの小峠くんとよく行っていましたよ。ライブ当日は雨が降ると思って、機動力をあげようと思ってゴム草履で行ったんですよ。でも、ゴム草履って鼻緒の部分が靴底の面を貫通して引っ掛かっているじゃないですか。ぬかるんだ地面に足を取られちゃってゴム草履が壊れちゃう。裸足同然になっちゃって、周りの靴を履いている人が踊っていて、足を踏まれてすげえ怖かったですね(笑)。小峠くんと2人で「失敗したなあ」って。ゴム草履で行くもんじゃないですよ(笑)。



―(笑)。ネタの中で、ファミコンの音とかも入れたりするじゃないですか。あれもある程度音楽センスとかないとできないと思うんですよ。

ザコシ:小峠くんも言っていたんですけど、リズム感のないお笑い芸人ってあまり良くないんですよ。彼の「なんて日だ!」ってツッコミも、正しい間があって、それを自分で打てるから成り立っている。遅くても速くてもダメ。絶対にここだってリズムがあるから、間がズレちゃうとすごく気持ち悪くなっちゃう。やっている方も気持ち悪いし、お客さんもそう思うんじゃないですかね。







―最後に、ザコシさんの好きなプロレスについてもお伺いしたいです。プロレスカルチャーがザコシさんのお笑いに影響を与えていると思いますか?

ザコシ:それはあると思いますね。ハリウッドザコシショウって名前もハリウッド・ハルク・ホーガンから取っているし。そういうところからアイデアをもらって自分なりに表現していますね。プロレスでも、スーパーベビーとかあんまり好きじゃなくて。ちょっと悪い感じのあるベビーフェイスっていうのが1番良い。ストーン・コールド・スティーブ・オースチンとかロック、ケビン・オーエンズもそうですよね。ベビーしかできない人より、ヒールもできてベビーもできるっていう方が魅力的だと思いますね。

―ご自身の笑いも、ヒール的でもあるしベビーでありたいと。

ザコシ:そうあるべきじゃないかなと思いますね。ただ、本当にベビーフェイスで、女の子にも人気がある人も必要なんですよね。そういう人がいないと、僕らみたいな人間は対立できないから。その人達あっての僕らだから。NON STYLEあってのハリウッドザコシショウという感じですね(笑)。

Edited by StoryWriter





<公演情報>



ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑪ツアー珍棒-1
「漫棒ザコシの劇場版ヘクサー魔美」
2019年8月1日(木)東京 座・高円寺2(※終了)




ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑪ツアー珍棒-2
「尿棒ザコシの劇場版チョゲ子チョゲ雄Zガイキチユーモア短篇集」
2019年8月2日(金)東京 座・高円寺2(※終了)



人材派遣のアイエーイー Presents 
ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑪ツアー珍棒-3
「玉棒ザコシの劇場版ジョンジョンの奇妙な師匠」
2019年8月31日(土)静岡 SOUND SHOWER ark 清水
(※チケットSOLD OUT)



ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑪ツアー珍棒-4
「糞棒ザコシの劇場版教祖変態キチボン」 昼公演
2019年9月1日(日)大阪 道頓堀 ZAZA HOUSE
(※チケットSOLD OUT)

ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑪ツアー珍棒-4
「糞棒ザコシの劇場版教祖変態キチボン」 夜公演
2019年9月1日(日)大阪 道頓堀 ZAZA HOUSE
(※チケットSOLD OUT)

https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/382?ima=0000#/news/0

Rolling Stone Japan 編集部

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