ジェイ・ZがNFLとパートナーシップ契約、キャパニック問題も言及

キャパニックは「組織ぐるみの暴力に初めて抵抗してから今日で3年だ」とInstagramに動画を投稿し、「俺たちの運動を抹消しようとする奴らに負けず、俺は解放を求めて闘う人々を支持し、活動を続ける。この運動は、いつも人々と歩んできたものなんだ!」とコメントした。

記者会見では、今回のパートナーシップを通じてジェイ・Z率いるロック・ネイションがライブイベント、コンテンツ制作、社会的不正義に関するプロジェクトを主導し、NFLが抱える膨大なオーディエンスを活用する、という試みが明らかになった。双方の話し合いは、NFLが2018年にジェイ・Zにスーパーボウルでのパフォーマンスを持ちかけたのが発端だった、とジェイ・Zは述べた。ジェイ・Zは出演を断り、代わりにステージに立ったマルーン5のパフォーマンスにオーディエンスは目もくれない結果となった。ロック・ネイションとの提携により、パフォーマンスにおけるアーティスト選考のアドバイスだけでなく、パフォーマンスのクリエイティブ ディレクションにも指導が入ると予想される。スーパーボウルのハーフタイムショーは実施後、ライブ映像として全ストリーミングサービスでの配信を予定している。

ストリーミングサービスでは5曲の配信が予定されており、アーティストはまだ未定だ。NFLはその5曲をプロモーションソングとしてテレビ中継でも使用する。楽曲の収益はアーティストが選んだチャリティ団体に寄付される(たとえば、チャンス・ザ・ラッパーがアーティストのひとりとして参加する、とジェイ・Zが決めた場合、楽曲の収益は公立学校システムに寄付される可能性が高い)。そのほかにも、今回のパートナーシップによってアーティストと選手のポッドキャスト、オリジナルドキュメンタリー、プレイリストが全ストリーミングサービスで配信される予定だ。

米ローリングストーン誌のシニアエディター、ブレンダン・クリンケンバーグによる追加レポート

Translated by Shoko Natori

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